校長ブログNo46 校章の由来
三旗(3つの旗)
空にはためく3つの旗。
小学校の校庭には掲揚台があります。学校にもよりますが、白浜小学校は3基のポールがあり、国旗、町旗、校旗の3つの旗を掲げています。旗を掲げるのは児童会の当番が行います。
この3つの旗は掲げる並び順があります。3つのポールのうち、一番高い真ん中に国旗、向かって左が町旗、向かって右が校旗とそれぞれ旗の位の順番により掲げられるのです。これは、日本の伝統的な慣習で「左上右下(さじょううげ)」の考え方に基づいています。
運動会では開閉会式で三旗の掲揚と降納があります。(オリンピックや国民体育大会でもおなじみの光景ですね。)帽子をとって敬意を表します。
校章の由来
白浜小学校の校章についてひもときます。
白浜小学校の校章は、当時の校長であった伊藤 貫氏が、1941年(昭和16年)に紀元2600年を祝し、自ら考案して制定したものです。白浜小学校の「白」に片仮名で「ハマ」を図案化したもので、白浜小学校の「強く・たくましく・明るい」児童を象徴としたものです。
第5代校長 伊藤 貫 氏(在職期間1930年(昭和5年)~1941年(昭和16年))
校舎正面玄関の建物壁面にも掲げられています。
儀式的行事等で掲げられる校旗
2019年(令和元年)創立130周年を記念して撮影した航空写真 にも
1989年(平成元年)創立100周年を記念して撮影した航空写真にも
白浜小学校の歴史と共に歩んできました。
そして...こんなところにもありました!!
グラウンドにあるボールを投げるための遊具「投擲版(とうてきばん)」(1979年(昭和54年)設置)の裏側にも!!
太平洋の潮(うしお)を受けてたくましく育つ白浜っ子を象徴するかのように静かに置かれていました。
▼ 投てき板の裏側
▼ 投てき板の表側(ペイントは平成24年度卒業生一同のデザインとなっている。)
大切にしたい私たちの校章
校章の由来を調べる中で、心にしみることがありました。発案者の伊藤校長が思いを込めた「強く・たくましく・明るい」は当時の日本が戦争の渦中であり、大変な時代の中で時代の思想を正面から受けたことも考えられます。時代は異なっても、今の平和な時代、私が今年掲げた合言葉「しあわせいっぱい ランドセルにつめて はつらつと まっすぐに」の「はつらつ」が「明るい」にあたり、「まっすぐに」が「清く・正しく・誠実に」と、いつの時代でも児童が自分らしく誇りをもって幸せに生きていくことを願う気持ちと通じるものがあります。校章を見るにつけ、私たちの学校の校章にこめられた願いを大切にしたいと感じます。