校長ブログNo180 6年修学旅行1日目(箱根路)
今日と明日の2回にわたり、6年生修学旅行(箱根・鎌倉方面1泊2日)の模様をお届けします。(斜体字はそのときどきの思い出を私が川柳・短歌にしたものです。頑張って作りましたが、プレバト流でいう「才能ナシ」ですので悪しからず。)
【1日目】9月26日(木)
朝6時半、保護者の方のお見送りをいただきながら箱根・鎌倉へ出発です!!。2日間たいへんお世話になる運転手の通称ジョニーさん、ツアーガイドの通称リリーさんの紹介を受け、朝の会。その後、レク係によるバスレクがスタート。はじめにクイズ「先生だあれだ」。3ヒントで答えますが難問も続出...ですが、担任は一発で当てました。さすがですねぇ。続く歴史ビンゴも日頃しっかり勉強している6年生はどんどん当ててあっという間にビンゴの続出!すごいです。
行ってきます いざ箱根・鎌倉へ DEF!
(※DEFとは児童が考えたD:誰とでも仲良く E:エンジョイ F:深め合う の意味)
▼1日目 生命の星地球博物館(小田原市)
開館30周年を迎える博物館のスケールは大きく、幼稚園から高校生まで多くの学生が見学していました。(私も28年ぶりに修学旅行引率で訪れました。開館間もない当時よりさらに充実していました。)班別行動で生命の起源や地球の歴史についてワークシートを見ながら見学。実物大の標本やわかりやすい解説を興味深く見学していました。
46億年の歴史大河が流れる 生きとし生ける生命の星・地球博物館
▼ 箱根山越え
小田原から箱根強羅へ向けて山のぼり。一気に400m近くを箱根登山鉄道(写真は小涌谷付近)と交差しながら東海道を進んでいきます。美しい清流の景色に歓声があがりカメラで写真を撮る児童も。この後ガイドさんと歌った「箱根八里」6年生の歌声にガイドさんも感心していました!ちなみに、夕方の防災無線のチャイムは「箱根八里」でした。ご当地ソングに気づいた子供たちも驚いていました。
九十九(つづら)折りの坂進みゆく山のぼり 移ろう景色に声あげる子ら
この道は 思い込めた襷を胸に 100年の歴史をつなぐ駅伝コース
▼ 大涌谷
早雲山駅からロープウェイにのり大涌谷駅へ。あまりの高さと景色とともに硫黄の臭いが加わり車内は総立ち「ヤバい ヤバい」の言葉が連発。「生きている地球」を感じ、ただただ景色に呆然とする子供たち。自然観察路は火山活動活性化につき制限されていましたが、自然のパワーに感動。家族へのお土産も友達と相談しながら真剣に選んでいました。その場で黒玉子を買って食べる児童が誰もいなかったことには驚きでした。
聞いて極楽 大文字焼のガイドの声 見て地獄 噴煙立ち込める硫黄色の山肌
「これが地獄か」見たこともない景色に総立ちの子ら 到着直前 師の声に我に返りて あわてて座る
玉子形した洋菓子をポンポンとかごに入れ楽しい土産選び 延命伝説の黒玉子にはふりかえりもせず
▼ 芦ノ湖
午後になり広がってきた怪しい雲でしたが、修学旅行の運命の分かれ目となる箱根芦ノ湖遊覧船に無事乗船できました。新型(2019年製)の「Queen芦ノ湖」に乗船できラッキー。穏やかな湖上を速く進む船と船上から見える美しい景色に見とれていました。箱根の外輪山には霧が降りてきました。日頃山のない千葉県で生活する子供たちにとって見慣れない景色のため、さっき見た大涌谷の噴煙と思った児童もけっこういました。
秋風に吹かれ湖上を進む海賊船 霧降る箱根山を噴煙と見まごう
曇天であいにく富士山は見えませんでしたが、九頭龍神社の赤い鳥居がきれいでした。
▼ 箱根関所
歴史で学習した関所。リアルなジオラマに興味津々。弥次喜多道中のように東海道の旅人となりタイムスリップ。悲劇の「お玉伝説」の資料を見て江戸幕府の厳重な取り締まりの厳しさにしびれていました。全員が69段の階段を上り遠見番所から芦ノ湖を一望したり、下にいる友達や先生に手を振ったりと景色を楽しみました。
入り鉄砲に出女 リアルなジオラマと厳しき掟にしびれ 子らの歩み進まぬ▼ ホテル到着
1日が3日分に感じるほど充実した1日目の見学を終え、ようやくホテルに到着。挨拶後、ベッド付きの和洋室の部屋でくつろぎ、豪華露天風呂、夕食と大喜び。荷物整理が終わると子供たちを別棟にある温泉まで連れて行きます。そこで流れてきた最新の天気予報に2日目の行程を変更せざるを得ませんでした。夕食は全員同じ料理をいただきました。よく食べ、おかわりご飯もたくさんいただき、とてもおいしくきれいに食べていました。
休み処に流るる気象予報士の声に明日の行程変更迫られる 何も知らずに湯浴み楽しむ子らの気持ちいかんばかりか
ご当地グルメに舌つづみうち 思い出話に花咲く 夕餉のひととき
▼ 寄木細工
風呂と夕食を済ませ、今日の最後の活動「寄木細工」の体験です。ツアーガイドさんが講師になり説明を受け、3種類の寄木を組み合わせコースターをつくりました。納得する組み合わせをうんうん悩みながら考え、こだわりながら丁寧に作りました。世界で1つだけのコースターの完成です!
一コマが無限の組み合わせを生み出す 想い出のアルバムのような寄木細工
▼ 振り返りタイムと自由時間
活動後、今日1日を振り返り「俳句・川柳づくり」「小遣い帳」「日記」の記入を終え、フリータイム。ボードゲームで先生とも対戦し盛り上がりました。外は秋の虫の音。ゆったりと秋の箱根の夜が過ぎていきます。このあと明日の行程変更について児童へ話をしました。事前に下調べをして一生懸命考えてきた児童にとってがっかりなお知らせでしたが、冷静に状況を受け止めてくれました。
我に対戦を挑む子と真剣勝負 励ます子らの力を借り1勝す
漏れ出ずる子らの笑い声に合わせて鳴く秋の虫