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校長ブログNo187 あたたかい心たずねて

 【お知らせ】「第44回金刀比羅神社奉賛会書道展」開催について

10月7日(月)~10月13日(日)金刀比羅神社(山武市松尾町八田)敷地内の会館において書道展覧会が開催されます。開館時間は午前7時~午後4時30分です。白浜小学校からは、各学年から6点ずつ選出、合計36点の作品が出品されます。山武市(旧松尾町・旧蓮沼村)・横芝光町・芝山町の小中学校及びまさご幼稚園年長組の作品(硬筆・毛筆)が展示されておりますのでぜひご覧ください。

会場へのアクセスはこちら 

https://www.kotohirahatta44.jp/map.html

さて、今年の夏は猛暑でしたが、9月も過去2番目の記録的な暑さだったとのことです。ようやくここに来て気温が下がりつつあります。毎日測定している熱中症警戒指数も3か月ぶりに「注意」まで下がり、安定してきました。朝夕は25℃以下になりますが、10月でも最高気温が30℃の日が続くなど信じられないことです。

▼白磯区から望む校舎 秋の青空

朝から海上から成田空港へ向かう飛行機が着陸態勢をとり次々と本校上空を飛んでいきます。

10月の異名は「神無月(かんなづき)」。「神無月」と書く由来には諸説あり

【その1】

もともとは神様に収穫した五穀を捧げて感謝のお祭りを行う季節だったことから、「かむなづき=神の月」の意味から来ていると言われています。

【その2】

文字どおり全国の神社から「神様がご不在になる月」というところから来ています。ではどこに行かれてしまったのか?それは、出雲神社に集まると言われています。出雲は、旧暦10月は全国のやおよろず(八百万)の神々が集まる月。だから、出雲地方では「神無月」ではなく「神在月」と呼ぶそうです。 

さて、本校の校歌3番は「秋」にまつわる歌詞です。歌詞の冒頭に「熊野神社」が登場します。

♪ 神まもる 熊野のあたり みのりゆたかに 秋の風...

かねてから気になっていたこの「熊野神社」。秋になったので早速訪れてみました。

「熊野神社」は、平安時代に紀伊の熊野本宮大社より今の地に勧請されたとのことです。その後、旧白浜村(本学区)、旧東陽村(現光小学区)の惣鎮守となり今日に至っています。「鎮守(ちんじゅ)」といえば文部省唱歌『むらまつり』の歌詞に「♪むらの鎮守の神様の 今日はめでたいお祭り日 どんどんひゃららどんひゃらら...」とあるように、私たちの村の鎮守府でもあることから校歌にも登場するのですね。

▼ご神木「梛(なぎ)」の木

▼熊野の森

白浜地区は広大な田畑、九十九里浜など風光明媚な土地ですから季節の移り変わりを深く感じることができます。秋深まる時期に日本的な叙情あふれる景色を見るとノスタルジックな雰囲気になり、つい立ち止まってしまいます。

▼1日の終わり 秋の夕暮れ

校歌のつづきです。

♪ おお友よ 手をつなぎ 励もうよ

新しい 智恵を求めて

そうだ 白浜小に学ぶ子は 

あたたかい 心 たずねて

私はこの「あたたかい心たずねて」の歌詞が好きです。3番の歌詞は「知・徳・体」の「徳」にあたります。学校教育目標「思いやりがあり心豊か」の部分にあたります。「あたたかい」=「思いやり」でもありますが、その前に登場する「新しい智恵を求めて」とあるように、これは「古きをたずねて新しきを知る」つまり「温故知新(おんこちしん)」とも解釈できます。「実りの秋」にふさわしい歌詞です。

鉛筆温故知新(おんこちしん)鉛筆

昔の事柄や以前学んだことをもう一度調べ直したり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。「温」は「温ねる(たずねる)」とも読み、復習する。根源を明らかにするという意味もあります。