校長ブログNo19 子供たちの健やかな成長を願って
▼5月2日 学校給食 5月5日「こどもの日」にちなんだ行事献立
ごはん 野菜の和え物 サケちゃんちゃん焼き 若竹汁 かしわもち 牛乳
連休に入り夏の陽気が続きます。今日5月5日は「立夏(りっか)」。暦の上では夏になります。まさに暦どおりの暑さ。今日も真夏の陽気になりそうです。さて、給食の写真右下にある柏餅(かしわもち)(わかりやすいよう、こいのぼりのイラストの包装から中身を出して撮影しました。学校給食の柏餅には柏の葉がついていませんが、中は小豆あんです。)が前もって配食されました。今日、5月5日は祝日「こどもの日」。祝日法では「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」を趣旨としています。また、5月5日は「端午の節句」ともいいます。
下の写真はひまわり学級のこいのぼりの掲示です。
現代では子供の健やかな成長を願う行事ですが、古くは「端午の節句」は中国から伝わりました。日本で柏餅(かしわもち:小豆あんをくるんだ白い餅を柏の葉で包んだ菓子)や、ちまき(粽:葛粉や米粉で作った餅を笹の葉でくるんだ菓子)が食べられるようになったのは、江戸時代中頃といわれています。柏の木の葉は、新芽(を子供に見立てた)が出るまで古い葉(を親に見立てた)が落ちないという特性から、「家系が絶えない」「子孫繁栄」と結びつけたといわれています。柏餅やちまきは、縁起のいい食べ物として定着しました。
端午の節句(たんごのせっく)
男子の成長を鯉のぼりや五月人形を飾って願う節句。かつては若い女性が菖蒲(ショウブ)などで葺(ふ)いた屋根の下で身を清め、厄を祓(はら)う風習だった。江戸時代から菖蒲(ショウブ)が武道を意味する尚武(しょうぶ)につながり、男子の節句となった。また、厄除けや丈夫な身体を願って入る菖蒲湯(しょうぶゆ)の風習もある。
にっぽんの歌と共に「こどもの日」の趣旨をたどってみましょう。
童謡「せいくらべ」(作詞:海野 厚 作曲:中山 晋平 1923年(大正12年))の歌詞にも登場します。
柱のきずは おととしの 5月5日の 背くらべ 粽(ちまき)たべたべ 兄さんが
計ってくれた 背のたけ きのうくらべりゃ 何のこと やっと羽織の 紐のたけ
こどもの日にちなんだ曲は他にも…
童謡「こいのぼり」(作詞:近藤宮子 作曲:不詳 1931年(昭和6年))
屋根より高い こいのぼり 大きい真鯉(まごい)はお父さん小さい緋鯉(ひごい)はこどもたち おもしろそうに 泳いでる屋根より高い こいのぼり 大きい緋鯉はお母さん小さい真鯉はこどもたち おもしろそうに およいでる
文部省唱歌「こいのぼり」(作詞 不詳 作曲 弘田龍太郎 1913年(大正2年))
5年生の音楽科の教科書に掲載されています。
甍(いらか)の波と 雲の波 重なる波の 中空(なかぞら)を
橘(たちばな)かおる 朝風に 高く泳ぐや 鯉のぼり
歌詞は、当時の時代背景が色濃く感じられる内容です。鯉が滝を上って竜になる中国の伝説「登竜門」が元になっているといわれ、男の子が「こいのぼりのように雄大な姿に成長するように」という立身出世の願いが込められています。
「端午の節句」と並び3月3日の女子の健やかな成長を願う「上巳の節句」(ひなまつり)があるように、時代は変わっても、子供たちの健やかな成長を願う私たちの願いがこめられていますね。
▼ 白浜小学校の校舎をバックに悠々と泳ぐこいのぼりをイメージして描きました。