校長ブログNo160 おいしい給食 秋の味覚②
9月7日(土)暦の上で二十四節気「白露(はくろ)」を迎えました。
秋の田の
かりほの庵(いほ)の
苫(とま)をあらみ
わが衣手(ころもで)は
露(つゆ)にぬれつつ
天智天皇(626年- 672年)
(『小倉百人一首』,綱島亀吉,明18.10. 国立国会図書館デジタルコレクション)
百人一首にも選ばれた有名な和歌です。古代の日本の農作業において、田んぼの隅に建てた獣から作物を守るための粗末な見張り小屋で、農民が夜通し番をした様子をを詠んだものです。粗末なつくりの小屋なので、夜も更けた静寂の中で夜露が屋根からしたたりおちてくることにより着物の袖が濡れてしまいます。秋の夜長の時間がゆったりと流れることも想像させる和歌です。新米が市場に出回り始めましたが、今年の作況指数は平年並み(101)(コメの市況調査会社の米穀データバンク調査による)とのことです。
「白露(はくろ)」とは、文字どおり草葉の上の露に日光でキラキラと白く光ったように見える光景を表します。朝晩の気温と日中の気温の差が大きくなる季節の変わり目です。それにしても先週末9月6日(金)は久々の猛暑で厳しかった。私の地元では、光化学スモッグ注意報が発令されたほどです。南の海洋上にはまだまだ台風の卵となる熱帯低気圧がいくつも発生しているとのことで、今年の暑さはなかなか収まらなさそうです。今月の給食は秋の味覚を感じさせる食材を生かしたメニューです。まだまだ続く暑さに負けないよう、栄養のある食事を摂ることを心がけましょう。(食事と言えば、まだまだ猛烈な残暑が続く予報なのに、もう来年のお節料理の予約の宣伝が始まっているのは季節感がなく、実感がわきません)
▼9月9日(月)の献立
ご飯 ポテトリヨネーズ タンドリーチキン かきたま汁 牛乳
▼9月10日(火)の献立
ご飯 ひじき煮 マスマヨフライ さつま汁 牛乳
給食一口メモより
【サツマイモ】
サツマイモは、メキシコを中心とする熱帯アメリカ生まれです。日本には1609年、今の鹿児島県の薩摩に伝わり「さつま芋」と呼ばれるようになりました。サツマイモには、お腹の中を掃除する食物繊維がたくさん入っています。料理の仕方は、煮物や炊き込みご飯、てんぷら、焼き芋などいろいろな料理が楽しめます。今日は52㎏のサツマイモを給食センターの調理員さんたちが包丁でいちょう切りにしました。よく味わって食べましょう。
教えてちばの恵み「サツマイモ」(千葉県HP)
https://www.pref.chiba.lg.jp/ryuhan/pbmgm/zukan/yasai/satsumaimo.html
農林水産省 次世代に伝えたい大切な味「さつま汁(鹿児島県)」
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/satsumajiru_kagoshima.html
学校の図書室にも「秋の本をあつめました」コーナーに「いも」の本がありましたよ!