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校長ブログNo274 新たな気持ちで

校長室の書架には、平成2年度からの卒業文集と一体型の卒業アルバムが保管されています。

昨年12月26日(木)、6年担任から、年明けに入稿する予定の「卒業文集」の部分が校内で提出されました。下書きを終えた児童から順次、6年担任、校長・教頭・教務主任の複数の目で誤字・脱字等を校正し、返却、清書という作業を進めてきました。また、本校教職員からのメッセージ、6年生児童によるクラスページ(先生や友達のプロフィール、なんでもランキング等のお楽しみのページ)の作成を進め、冬休み中に担任が台紙に貼りながら編集しました。来週、校内で最終チェックを行い、文集業者さんへ入稿する予定です。文集原稿を預かった私と教務主任が「お疲れ様です!!がんばりましたねぇ!!」と労をねぎらいました。学年が複数学級であれば、担任で分担して作業を進めることもできるのですが、単学級の担任は一人ですべてをやらなければならないため、作業は大変です。大切な思い出がいっぱいつまっている卒業アルバム文集ですから、さまざまなプレッシャーがかかります。職員室で仕事を進める様子や、教室での児童への個別指導、見えないところで進めてきたと思われる卒業文集の準備を通し、担任の児童に対する熱い思いを感じます。

卒業文集の内容は印刷所から出来上がり学校に届いてからのお楽しみですが...

文集は下書きの段階では一人一人が各自タブレットで文字入力し、校正してきました。そして原稿用紙に手書きで鉛筆で下書き、最終的にペンでなぞって清書です。児童一人一人の作文を改めて読み返すと、ページがなかなか先に進みません。2019年(平成31年)4月に入学した現在の6年生は、新型コロナウイルス感染症拡大により教育活動が大きく制限を受けた時期に、どっぷりとつかっているのです。2年生に進級するまであと1か月というところで、突如3か月に及ぶ臨時休校となり、その後、5年生の2023年5月8日を迎えるまでは、実に4年間、つまり小学校生活の3分の2をコロナ禍による教育活動が大きく制限を受けた期間に小学校生活を送ってきたのです。最初から読み始めてみて数行読み進めては、担任をはじめ近くにいる職員に、児童がこんなことを考えているんだとかこんな気持ちを抱いていたんだね。と気付かされそれでまた話が広がり次の児童へなかなか進まないのです。それだけ児童一人一人の作文が素直な気持ちと思いで構成され、読み応えのある内容が書かれています。文章ですが、1巻の物語絵巻を見ているような感覚になります。そして何よりも、字がとても丁寧で美しい。アルバム文集の本体完成が楽しみです。

6年児童が描いた絵画 あの日 あのとき あの場所で 「わたしの大切な風景」

今日も地球は回り、東から太陽が昇り西へ沈んで1日が終わる。当たり前のように毎日が過ぎていきます。それは、12月31日から1月1日にかけても同じことなのです。しかし、この日付が変わることに何か特別な思いが生まれるのは、暦を作った人類が長い歴史の中で生み出した営みであり、新しい年を迎えることで、仕切り直しをして新しい気持ちで1から始めることを意識するからなのでしょう。6年生は今春4月に、中学生になります。3月31日までは小学生(卒業式は3月18日予定)ですが、4月1日からは中学生(中学校入学式は4月9日予定)です。これも学校制度における節目であり、人生における節目でもあります。そしてその節目があることで人は成長を意識するのです。

正月三が日も今日で最終日ですが、年が明けて日が経つにつれ徐々に加速して時の流れが進み平常と変わらずまた1日、1か月、1年と進んでいきます。

1年の節目。人生の節目。それぞれの節目がもつ意味を新しい年を迎えた今、新鮮な気持ちを大切にしたいものです。 

新年も澄み切った冬の夜空には天体ショーが続きます。

【参考】しぶんぎ座流星群(国立天文台HPより)https://www.nao.ac.jp/astro/basic/quadrantid.html

1月3日~5日の冬の澄んだ夜空を見上げると...

月が金星、土星に接近しています。

日の入り17時40分 日の入りしてから1時間後からが見やすくなります。

【参考】国立天文台HP 

https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2025/01-topics02.html