日誌

1/7 日光足尾15

 
係の子が一生懸命説明しています。この眠り猫がいるのが「坂下門」です。
 
実は、この眠り猫の彫刻の裏側には「雀(すずめ)の彫刻」が据えられています。雀の天敵とされる猫(眠り猫)の裏側になぜか据えられています。その理由は、猫が起きていれば雀は食べられてしまいますが、猫が居眠りしていれば雀と共に共存しているという平和の願いが込められていると云われています。

 
つまり、「警戒心の強い猫すらも安心して眠りに付ける世の中の到来を意味し、さらに天敵である猫の眠りに安心したスズメも安心して過ごせる世の中である」と言った深い意味合いがあるようです。これはすなわち「猫が眠りに付くほど、徳川幕府(江戸幕府)の時代が平和であり、この平和が末永く続くであろう」という意味も込められていると云われています。
 
さて、この坂下門をくぐって家康公が眠る、奥宮に向かいます。奥宮(奥社)の入り口にある眠り猫の彫刻は蟇股に彫られた小さい彫刻ですが、小さいながらも実は、いつも主人(家康公)が永眠する奥社を守護しています。