7月10日(金) 読書の会 文学散歩
保護者によるサークル「読書を楽しむ会」は、毎年恒例の文学散歩へ行って参りました。 今回参考にした文献はこちら、『栃木県の民藝 (近藤京嗣)』『ものと人間の文化史シリーズ 藍・木綿口伝・木綿再生』等です。
栃木県が誇る伝統工芸と言えば益子の陶芸が世界的にも有名ですが、今回はその益子で、更にたくさんの魅力に触れる旅をしてきました。
一行が最初に訪れたのは、『コットンバンク益子』。
かつて益子界隈で盛んだった和綿栽培の歴史について詳しくお話を伺ったり、古くから伝わる道具を用いて種切りや糸紡ぎを体験させて頂きました。
看板猫に癒やされながら全員で取り組んだ「ストラップ作り」、和綿のホワイトと茶綿のブラウン、そして藍染のブルーの三色の糸を使って、心に残る記念品が完成しました。
ランチタイムは賑やかにテーブルを囲んでの流しそうめん、冷たいのどごしに暑さを忘れるひとときとなりました。 食後は身体を動かすこととデザートを兼ねて、ブルーベリー狩りへと繰り出しました。
有機栽培によるもぎたて果実の甘みを堪能し、最後に向かったのは、江戸時代から200年以上も伝統を守り伝える『日下田藍染工房』です。 (お嬢様は本校の卒業生でいらっしゃるそうです!) 県の指定文化財である藁葺の建物に足を踏み入れ、作業場に並ぶ72個の藍甕と実際の作業の様子を見学したり、「ジャパンブルー」と呼ばれる独特の風合いを作り上げる手法について伺うことが出来ました。 木綿栽培から始まり、糸紡ぎ、機織り、草木染めという一連の伝統について深く学ぶことができた一日となりました。
読書の会は今年度、新たに5人の新メンバーを迎え、楽しく活動をしています。 月に1回程度、学校の会議室をお借りして、それぞれが読んで「面白い」と感じた本や、これから読んでみたい本について話し合っています。 本のジャンルは「難しい本、真面目な本」に限りません。美術、歴史、ノンフィクション、漫画・・毎回、十人十色のお勧め図書が持ち寄られます。 また、本には興味があるけれど普段はなかなか読む機会が無いという方にも多くご参加を頂いております。 会員は随時募集中ですので、ご興味のある方は、お子さんを通じて担任の先生までご連絡をよろしくお願いいたします。