学校の様子

阪神大震災から25年

 編集手帳より
 妻が叫んだ。「タンスに挟まれ動かれへん」。
 夫がかけよる。「火が来とるで!」。
 妻が押し返すように言う。
 「お父ちゃん、もういいから行って」
 ◆「かんにんやで、かんにんやで」。
 74歳の夫は近所の人に羽交い絞めされながら、
 燃え盛る家を見つめた・・・
 阪神だ震災の激震の朝を伝える当時の紙面から引いた。
 無数の無念の叫びがこだました日から
 きょう25年を迎えた。
 ◆もう25年、まだ25年…
 多くの方が悲しみに身を潜めてきた歳月だろう。
 阪神大震災では倒れないはずの
 高速道の高架が横倒しになった。
 まさかと身を震わせた災害の教訓を
 後の社会に十分生かせたかというと
 合格点に至りそうもない。
 津波は超えないはずの高さを超え、
 豪雨は壊せない蓮の堤防を壊した。

  1月17日のきょう、
 防災を考える日としよう。