お知らせ

令和5年4月5日

令和5年度多摩市立多摩永山中学校 学校経営方針(第1版)

多摩市立多摩永山中学校

校 長 佐藤 信雄     

  はじめに

  ・医師と患者、カウンセラーとクライアントの間に信頼があるとき、治療効果は真にあがる。

 ・問診、診察があって初めて診断、治療に至るように、PDCAサイクルの初めにR(research)が必要。

 ・齋藤裕校長先生の立てられた学校経営方針は本校のあゆみであり、大切に進める。(「7つの習慣)など)

 

1 学校経営の理念

 多摩市の目指す子ども像を基盤として、教育理念を以下の通りとする。

 第一に、「7つの習慣」(Leader in me)4年目となり、多摩永山中学校全体に「7つの習慣」の学びをいっそう     浸透させ、生徒のリーダーシップを高めるとともに学校の諸活動を活発にし、成果を上げる。

 第二に、ESD、SDGsについて学ぶことで、生徒に身近な人権について気づき、感じ、考え、平等で安心できる学級・学年・学校、地域を学校全体で追求する。

 

2 重点目標 「磨く」

(1)授業づくりの推進

〇 個々の特性を理解し、個に応じた指導を授業内や授業外で行い、生徒の資質・能力を高める工夫を行う。

〇 授業の方法として、冒頭の「見通し(本時の学習目標、めあて)の明示と、終盤の「学習内容の振返り」によ  り、意欲と興味を高め、学習内容を定着させる。(いわゆるAACサイクル)

〇 CTとアナログでの指導と会話を重視した授業を効果的に活用し、深い学びを実現する。

〇 7つの習慣(Leader in me)」の校内研究を継続し、日常の場面で体験的に考えさせることで、学校全体で意識を磨く。

(「リーダーインミ―」リーダーシップ・新学習指導要領(評価についての理解)・ICTとアナログの場面に応じた活用)

(2)学校組織の構築 

〇 信頼される学校づくりを推進する。(人権感覚を磨き、場面に応じた適切な言葉と指導の徹底)

(教育相談(自殺防止)の充実・いじめ防止のさらなる徹底(人権)・三者面談・保護者会・生徒理解情報の共有化)

※特別支援教室、校内特別支援委員会との連携、指導情報の共有と協力

〇 様々な場面を想定した安全指導と安全な環境をつくる。

(デイキャンプ・避難訓練、アレルギー対応、熱中症対策、応急処置法、感染症予防、緊急時の対応)

〇 学習環境の整備。(整理整頓・教室環境・校内掲示・校内美化・校外美化)

〇 日常的な決まり事的な職務(ルーチンワーク)の質を平均的に高め、問題や服務事故を起こさない。

〇 教員間、学年間、分掌間、囲職種間つまり学校全体の共同による、ライフワークバランスの改善。

〇 学校図書室の活用(自習、補習、別室試験、調べ学習、ネットとの併用による文献活用力の育成)

〇 校運営協議会への生徒会の参加(生徒と学校運営委員とのパイプづくり)

 

3 目指す生徒像

(1) リーダーシップを発揮する生徒。

(2) 協力し合う生徒。

(3) 思いやりのある生徒。      

(4) 自らを鍛えられる生徒。

(5) しなやかで心身の回復力のある生徒。

 

4 目指す教師像(信頼信用信頼づくり(言葉、態度、雰囲気、接し方)、電話対応、約束、時間、配慮など)

(1) 教育公務員としての使命を果たすとともに組織の一員として学校運営に貢献できる教師

(2) 生徒一人一人を温かく、時に厳しく見つめ、良さを伸ばそうとする教師。

(3) 生徒とともに汗を流し、喜びを感じられる教師。

(4) 専門性を高める研修に励み、協働できる教師。

(5) ライフワークバランスを大切にできる教師。

 

5 目指す学校像

(1) 生徒が大切にされ、夢や希望を抱き、生き生きと安心して学習、生活することができる学校。

(2) 生徒が好奇心や意欲を喚起され、自ら考え、学び、活動したくなる学校。

(3) 教員がチーム意識のもと、連携し助け合い、学びあえる学校。

(4) 地域・保護者から信頼される学校。  

(5) ライフワークバランスを大切にできる学校。

 

6 教育課程に関する直接指導

(1) 場面に応じてICTを効果的に活用しながら、興味関心を高める授業を目指す。

① ア ICTとアナログを効果的に活用し基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させる。

 イ ICTを場面に応じて効果的に活用し課題解決を図るための能力、資質を高める。

    ウ リーダーシップ意識により、主体的に学習に取り組む習慣を身に着けさせる。

 エ 日常オンライン授業を継続することにより、不登校生徒の学習を保障する。  

② 道徳教育や体験活動、読書活動や鑑賞の活動等を通して、豊かな心や創造性の涵養を図る。

③    体育・健康に関する指導を、中学校年代の発育発達を考慮し、性教育を計画的に進め、男女共

修を進めることにより、男女間の人権意識や、性別にとらわれない平等な生活を営む基盤を育てる。

(2) 学級活動を通じて、健全な人間関係の構築の必要性を学ばせる。

① 人権感覚の育成(人権プログラムより)

  呼称・不適切な言葉・差別的な言葉・乱暴な行為・配慮に欠ける記述・掲示物のいたずら・学校から発行する文書・メール・ホームページの校正(表現・絵・イラスト)・個人情報の管理、LGBTの理解、感染症に関する対応

② 望ましい集団の形成

ア いじめの対応の徹底。(予防、早期発見早期対応、重大事態の防止等)

イ 不登校生徒への対応。(誹謗中傷、いじくり、いたずらへの防止。絆の維持。学びの保障)

ウ 保護者、家庭、ひいては地域社会の支援資源との連携。

エ 生徒の居場所がある学校づくり(教育相談)・ピアティーチャー、SCへの連絡、別室対応。

オ 地域・家庭(民生委員・コミュニティスクール、子ども家庭支援センター、児童相談所)相談体制(家庭訪問・電話

連絡)警察との連携。

(3) 基本的生活習慣の確立・定着(持続力・継続力・回復力の育成)

    小・中学校で一貫した基本的生活習慣を育てる指導を行い、中学校でその確立と定着を図る。

①    望ましい生活習慣の定着

ア 挨拶…礼儀正しい挨拶・心を込めた挨拶・思いやりのある挨拶・気持ちのいい挨拶など。

イ 身だしなみ…服装・着こなし・身だしなみ・場面に応じた身だしなみ(髪型その他)。

ウ 清掃…安全で快適に過ごすための衛生環境を自らも整える。

エ 時間…時間の決まり、約束を守る。

オ 安全…登下校の安全、適切な対人関係、公共の場でのマナー、有事の際の安全を確保しようと

する行動がとれる。

カ 言葉遣い…時と場所にふわさしぃ、また自他をいらずらに傷つけない言葉遣いができる(職員室での言葉 教員に対する言葉 生徒同士の言葉、自分への言葉、言葉の暴力・誹謗中傷、SMS・差別的言語、落書き言葉をしない)

②    心身の健康

ア 規範意識の向上。

イ 健康管理の徹底、体力向上の推進。

ウ 教育相談による心のケアの拡充。

エ 定期的な保健・食育活動の実施。

(4) キャリア教育・進路指導の充実

① 計画的な進路指導の実施

ア 中学校3年間を見通した学年ごとの指導計画に基づいた指導の実施。

イ 職場調べ・職場訪問・職場体験を段階的に行うことで、学校の学習活動が将来の自身の目標達成のための必要な活動であることを実感させる。

ウ 上級学校調べで中学校卒業後の進路選択の種類を調べ、自分に適した上級学校・目指したい学校を探しだし、日々の学習へと結びつけ、継続した取組とする。

エ 保護者・生徒に対する進路情報発信の工夫。(説明会、たより、面談等)

③    地域活動への参加体験

ボランティア活動への参加と、地域行事への参加の推奨とと評価。

    

7 教育の効率性を高める事務管理、施設管理

(1) 予算の執行

① ムリ、ムラ、ムダのない予算執行計画を立て、適切に執行する。また、計画の策定に当たっては、教育課程の実現に関した予算を重視する。

② 備品購入・管理を厳格にする。

(2) 適切な会計処理のため、事前に事務室と十分な相談を行う。

(3) 施設・整備の整理。(体育倉庫、部活の道具の片付けと整理、印刷室の使用、各清掃)

① 校舎及び付属の設備は常に使用できるようにする。(鍵の管理、元の位置に戻す習慣)

② 破損個所の早期発見と速やかな修繕を徹底する。(発見、連絡報告、相談、修復)

④    ごみの分別、減量を進める。(シュレッダーゴミ、流し場の環境保持、反故紙のリサイクル等)

⑤    光熱費削減に取り組む。最終退勤者による校舎内の確認。(窓閉め・電気・施錠などの徹底)

以上