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読書週間の記事

10月27日付編集手帳(読書週間)紹介

本を広げている間に眠ってしまった経験は多くの方におありだろう。中略…◆<不思議なことに、退屈が極まったときよりも、行間に引き込まれかけると、眠気が染み出してくる>(「招魂としての読書」、キノブックス「楽天の日々」所収)眠くなったからといって、作品を好きになれなかったと速断するのはもったいない・・・と聞こえなくもない。思えば、本を読んでいるときのそれは心地よさの中に自然にまぶたが落ちて、会議中のそれとは明らかに違う◆最近、俳句をちりばめた夏井いつきさんのエッセー集とともに寝床からはい出した。もちろん退屈して眠りに落ちたのではない。読みかけのページにこうあった。

<考えてみれば、心の複雑骨折を繰り返しながら自然治癒力を身に着けていくのが、人生というものなのかもしれない>(「瓢箪から人生」小学館)。朝から励ましてもらった。

 ◆今日から読書週間が始まる。なぜ毎年、秋なのだろうか。いい眠気が染み出してくるような夜長を。