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都立多摩桜の丘学園との交流の振り返り授業(1年生)
1年生が9月から3回にわたって交流を行った振り返り授業をしました。
都立多摩桜の丘学園の知的障がい・肢体不自由の生徒との交流で生徒達にどんな心の動きがあったのでしょうか。
都立多摩桜の丘学園の大塚昌利先生が来校し、それらの交流をひとつひとつ振り返り、お話しくださいました。オンラインでの学校・学級紹介でお互いを知ることから始め、ボッチャによるスポーツ交流で直接話し笑い合い、大いに盛り上がりました。マラソン大会では一緒に走り、また都立多摩桜の丘学園の生徒達にたくさんの声援を送ってもらったことが思い出されます。
知らない=先入観でしか相手を見れない。
「かわいそう」「不自由」「不幸」「怖い」「何をしたらよいか分からない」という感情から
相手を知ることによって、相手を想い、考える気持ち。そして一緒に過ごし、できる少しの工夫が大切なのだということを学びました。自分の個性も人の個性も尊重し合い、助け合うことができれば、もっと多くの人が暮らしやすい社会に変わっていくのだと思います。
朝の体育館は凍えそうな寒さでしたが、少し温かい気持ちになった気がします。
生徒たちの印象的な交流
ボッチャ大会
・みんなと笑い合いながらしたから。
・一番話したり遊んだりして交流を深められたから。
・やる前は少し関わりたくないと思っていたが、一緒に優勝という目標を目指すことで、心が通じ合ったから。
・一番交流することができたと思うし、桜の丘学園の子たちと協力して試合して、ものすごく盛り上がったし、自分の中でもすごく楽しかったから。
・実際に話すことができ、アニメの話などもしてくれて楽しかった。
・障がいがあってもなくても、点が取れた時はみんなで一緒に喜んで楽しめたのが印象に残ってます。
・オンライン交流会よりも現実で会って話す方が楽しく、見えなかった一面も見た気がしてとても良かった。
・みんなでひとつになって協力して触れ合うことができたから。
生徒達が 感じたこと・考えたこと・「普通」とはどういうことか
・障がいをもっていても人や道具の力を借りれば同じスタートラインに立てる!人によって、普通は違う。理解し認め合って協力し合うことが大事。他人事として関わるのではなく同じ仲間として関わり合うこと。
・交流前は文字が書けて読めて会話したり、勉強するのが当たり前でそれはみんな同じだと思っていたけれど、交流後はみんな違うのが当たり前で、「自分たちが自分たちらしく生きていければ幸せ」というのはみんな同じなんだと思った。
・都立多摩桜の丘学園の子と交流しているとボッチャで勝ったら、一緒に喜んで、マラソン大会で走り切ったら、同じくらい疲れていて、同じ中学生なんだと実感した。みんな普通の中学生で、障がいやコンプレックスだって、その人の一つの個性で魅力だと思う。
・「生まれもった障がい」をもった人はそれが普通というのを聞いて、「自分」ではなくて「人それぞれの普通」があると感じた。
・交流してみて全てできることが普通ではないと思った。それぞれ得意や不得意があるからこそ、それが一人一人の個性だと思った。
・人間には違うところがあるのは当たり前で「できない」「苦手」と感じることは人によって様々、そのマイナスな所をできる人が埋める。埋めてもらう。これができれば素晴らしいなと思います。
・オンライン交流ではお互いを知ることから始め、ボッチャ交流では協力やサポートをし合うなど、障害の有無に関わらず、お互いの個性を尊重し合うことが大切だと分かりました。交流を通して私の中での普通は「自分らしく生きる」ことだと思います。「一人一人が大切で特別な存在」という事を忘れずに、これからも自分の個性、相手の個性を大切にしていきたいです。