道徳ノート006「銀色のシャープペンシル」

006 銀色のシャープペンシル

テーマ:弱さの克服
内容項目:よりよく生きる喜び


生徒の考え・気づき

・人間だからずるい事をしてしまう時はあると思う。だから大事なのはずるい事をしてしまった後、どう行動するかだとこの話を読んで学んだ。「僕」みたいに遅くなってもいいから謝らないと将来ずっと後悔するしこれから先も人のせいにして生きていくことになると思う。

・自分も後々、もっとこうすればよかったなど、後悔するときに心の声のようなものを感じる時があり、人に擦り付けて自分を正当化するのではなく、誤魔化さずに自分と向き合うことが大切だと考えた。

・ずるい事をした…と思うことはきっと誰にでもあると思う。でも大事なのはずるい事をした、その後だと思った。やってしまった事は変えられないから、その後の反省や正直に謝ったり、振り返ったりして自分を変えようとすることが大事だと思った。やってしまった事は変えられないけど、その後はいくらでも変えられると思った。

 

・「僕」と同じように、自分も心の中で気づいてはいたものの、それを分かってる上で誤った行動をしていた。ただ今回の授業でよろしくないと思いつつしていた行動は自分だけでなく、他人まで辛い思いをしていることに気がつけた。今後は何かする前に自分の考えを多面的に見てみて、正しいことなのか判断したい。

・今回の授業は今までより少し難しかったけど、人に対してではなく、改めて自分と向き合って自分でやってしまった嘘や失敗の重さ、に深く考えることができました。また、何か悪いことがあったらすぐさま人のせいにしたり、嘘をつくのではなく、まずは自分が何かしてないか、自分に対して疑って見直すことが大切だと思いました。

・人は自分の為に行動してしまう事が多いからこそ、相手を出し抜こうとするのではなく、自分の非を認めて相手に向き合うことが大事だと考えたので、後悔の無いように過ごしたい。

授業の概略

主人公は掃除の時間に拾ったシャープペンを自分のものとして使ってしまい、持ち主である友人に聞かれても自分のものだと言い張ってしまう。ロッカーにこっそり返したが、友人から「疑って悪かった」と謝られ、複雑な気持ちになる。最後に主人公は夜空を見上げ、自分自身の心と向き合い、友人の家に向かう。
出典:「道徳教育推進指導資料(指導の手引き)3」文部省

人は誰も弱さや醜さがあるが、それと同時に「気高く生きようとする心」もあることに気づき、自分の弱さや醜さに向き合ってより良い生き方を考える。

この授業は令和6年度 東京都の専門性向上研修道徳(道徳科の基礎・基本)として都内の中学校から30名の教員が授業を参観しました。