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校長先生の博物館②

校長先生の博物館を更新しました。
今回は、「製鉄」に焦点を当てています。
以前製鉄所に伺ったときに、説明を受けていただいたものです。


製鉄所の燃料は、石炭です。
安価で高温が出るので昔から利用されています。
ただ、石炭のままではさほど高温にはなりません。
質の高い鉄を高炉といわれるところで作るには、石炭を蒸し焼きにして濃い燃料のようにすることが欠かせません。これがコークスで、製鉄所や蒸気機関車などで使用されます。

子供たちや大人も、なかなか石炭にお目にかかることはありませんよね。
ぜひ学校公開の折にご覧ください。
手にしてみると、石炭、軽いのです。
小学校のときに、学校のストーブが石炭ストーブでした。
灯油に浸した石炭を、日直のときに朝取りに行った記憶があります。
年齢がばれますね(笑)。


その石炭を使用して作られるのが「鉄」。
原材料は鉄鉱石ですが、その鉄鉱石も固まりになって存在しているばかりではありません。
砂状や粉状、はたまたパウダー状。
集めて集めて、溶かして固めて貴重な資源を生かしてきたのです。
さて、その粉状のものを半分溶かしながら焼き固めたのが焼結鉱。
もっと細かいパウダー状のものを焼き固めたのがペレットです。


博物館を更新すると、「あれ、新しくなってる」と廊下でつぶやく子供たちの声が聞こえてきます。
立ち止まり、一通り説明を読んで手にしたり、磁石にくっつけたりと体感しています。
うれしいですね~。展示した甲斐があるというもの。
理科的なものが多くなりますが、なにか興味を持ってくれるといいなと思っています。


おや、廊下から声がかかりました。
声をかけてくれたのは4年生の男子です。
自分は石が好きで、いつも持ち歩いていると、筆箱の中のきれいな石を見せてくれました。

こんな小さな交流、なんだか幸せな気分になります。
見せてくれてありがとう!