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4年生 「川は自然の宝箱」課題解決学習2
4年生の総合的な学習の時間、「川は自然の宝箱」の課題解決学習その2です。
多摩川での本格的な護岸工事が始まってしまったので、今日は大栗川側で活動します。
「石」チームは、珍しい石を探しているのですが、先週は苦戦していました。
珍しい石…つまり子供たちは鉱物のことをイメージしているようですが、大栗川よりも多摩川の方が、流域の状況を考えれば火成岩(火山活動によってできた石)があるはずです。
大栗川では望み薄いかなぁと思っていましたが、うれしい誤算もありました!
開始とともに、珍しい石探しをしますが、なかなか見つかりません。
あきらめかけて、落ちている石の種類別に代表的なものを集めているときでした。
ふとぼろぼろに朽ちかけている「泥岩(でいがん)」が目に入りました。
こふき芋のように、細かい粉をふいているので一目でわかります。
泥岩には、化石がよく混じっています。
川底や海底の泥が積もっていく場所に生き物の死骸があった場合に、それは埋もれて化石となります。
多摩川では上流に行くと泥岩がよく見られますが、中流にはほぼありません。
もろいので、流れているうちに粉砕されてしまうからでしょう。
ところが大栗川はそれほど長い川ではないので、まだ交通公園あたりでも形になって残っているようです。
期待を込めて、手で割ってみます。
簡単にポロっと割れます。そして、、、、、
あったぁぁぁぁぁぁ!化石が見つかりました!!!
まずはこれ。
二枚貝の型化石(かたかせき)です。
貝殻自体は長い年月の間に水分に溶けて消失してしまいますが、貝殻のあったところだけは空洞になって残るというわけです。
ちょうど貝殻をかぶせたような丸い跡の型化石です。
子供たちは、化石探しの一心不乱モードに入っていきます(笑)。
続いてこれ。
これは葉の化石です。おそらくシダ類です。
葉脈(葉のすじ)がしっかりと残っています。
これも葉自体は消失していて、型化石ですね。
今日は二枚貝とシダの化石が結構取れました。
関東の水域では定番中の定番です。
まれに運が良ければ、サメや魚の歯や骨、すなもぐり(やどかりの仲間)なども見つけることができます。
何はともあれ、珍しい石は見つからず、初期の目的は達成できませんでしたが、課題を大転換して探究が進みそうです。
こちらは帰りに見せてもらった魚チームの収穫。
収穫といっても、食べるわけではありません(笑)。
この後は放流となります。
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