日誌

6年生が行っている1年生への補助

 毎年、1年生が入学してきてからの1か月くらい、6年生が朝や掃除の時間に補助に入ります。
学校生活の流れやコツを教えてあげることと、緊張感をほぐすことが目的です。
とは言っても現在のコロナ禍。
子供たちが学年間で交流する活動はストップしているため、6年生の補助もメンバーを固定して、1週間ごとに交代する体制をとっています。

まずは、教室に入ってきた1年生に寄り添い、ランドセルの中身を出して机の中に入れます。
中身を確認しながら、「ここに入れるよ」と声をかけて一緒に整理していきます。

次に名札を付けます。
登下校時は、不審者等から身を守ることもあって名札はつけません。
教室に入ってからつけ、下校時に外して教室に置いていくことになっています。
ピンを外して止めるタイプなので、慣れるまで一緒に手を添えて取り付けてくれています。

参加票や集金などの提出物を教室前の配膳台の上に出します。
同じ種類のものを重ねて出すように教えています。

ある程度人数がそろったところで、「トイレに行きたい人はいますか?」と声をかけて、連れて行っています。
兄姉がすでに小学校に通っていて慣れている子供は、自発的にトイレに行っていますが、初めての学校にまだまだ緊張している子供たちもたくさんいます。

職員室に「日々出欠調査票」という健康観察板を取りに行きます。
毎日の出欠や健康状態を記録するものです。
職員室にあるので、当日の担当の1年生を連れて、「日々出欠調査票」のある場所と持って行き方、戻し方を教えてくれています。

8:25になりました。
全員そろったところで、6年生が1年生に向けて出し物をしてくれる時間です。
今日は、1組はじゃんけん大会。2組は絵本の読み聞かせでした。
 
こうして振り返ってみると、結構忙しく6年生が動き回っていますね。
1年生にやさしく、気を利かせながら話しかけている姿が印象的です。
しかし、単に大変なだけではなく、1年生のお世話は6年生にとっては一種のステイタスで、やりがいのある仕事です。
6年生だからこそできることですし、自分たちが1年生のころにお世話してくれた6年生に憧れた人もいたことでしょう。
こうして、1年生は学校生活に慣れ、6年生は最上級生としての自覚が育っていくのです。
これも一つの学校文化の伝統です。

さあ、今日も一日のスタートです。