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ナラ枯れ

最近、森の木々の中に、真夏なのに褐色になっている樹木、そして近づいてみるとそれは枯れていた・・・なんて木を見たことがないでしょうか。
連小の窓から見える桜が丘公園の木々にも、この季節なのに茶色くなっている樹木があちこちに見られます。

(わかりづらい写真ですみません~茶色っぽい葉の樹木がそれです)
実はこれ、今関東圏でかなり話題になっている「ナラ枯れ」という現象です。
そう、名前のごとく、枯れているのです。
コナラやクヌギ、ミズナラ、カシなどのブナ科の樹木に、カシノナガキクイムシ(通称カシナガ)が、木をかじって穴を開けたところにナラ菌を植え付けて繁殖させ、そのナラ菌を食べるのだそうです。
このナラ菌、生きた木から栄養を吸収していく菌なのだそうです。つまり、ナラ菌が繁殖した樹木は枯れていく・・・というメカニズムです。
これまでは関西圏で見られた現象でしたが、関東圏にも散見されるようになりました。
まだその原因ははっきりとはしていませんが、専門家の間では次のような連鎖が原因ではないかと言われています。

温暖化の進行により、関東圏の気温も上がってきた。
(カシナガを含むキクイムシの仲間は、気温が温暖なところを好む)
         ↓
炭焼きの衰退により、伐採されないブナ科の樹木が増え、大木となってきた。
(カシナガは太い樹木を好むのだそう)
         ↓
カシナガが生育するのに適した環境が関東圏にも見られるようになってきた。
         ↓
成虫に羽化したカシナガはフェロモンを出してさらにカシナガを呼びよせ、卵を産み付ける。
         
カシナガとナラ菌がさらに繁殖する。

という流れで大繁殖している・・・のではないかと。

昨年度の桜が丘公園の調査によると、90本の樹木がナラ枯れしているのだそうです。
冬場、カシナガの活動が止まるときに、朽ちてしまった樹木の撤去をしているのだそうです。
もちろんそれに代わる新しい樹木の苗木の育成や植林も計画されています。
連光寺小でも、2年生の授業の一環として苗木の生育に協力しているところです。

こと、ナラ枯れに関して言えば、「温暖化」や「炭焼きの衰退による樹木の放置」など、原因は人間の活動にありそうです。
アメリカのミュージシャン、ジャクソン・ブラウンは、「環境問題においては人間こそウイルスなのでは」と発言しています。
地球にとって、人類がウイルスとならないように行動変容しなくてはなりません。