一年で最も寒い時期 小寒・大寒
今年は、雪こそ降りませんが、寒い日が続いています。ところで、 「寒の入り」という言葉を聞いたことがあるのでしょうか。ニュースを見ていると、時々「寒の入りを迎えました」と気象予報士が言っているのを聞くことがありますが、寒の入りとは一体何のことなのでしょうか。寒さに入る、と読めることから、何となく冬を表す言葉だということが推察できますが、実際にはどうなのでしょうか。 寒の入りの時期はいつ?
季節を表す言葉・節気の中の、「小寒」から「立春」の前日までの1ヶ月の期間のことを「寒(かん)」と呼びます。平成30年の場合、小寒は1月5日、立春が2月4日ですから、1月5日から2月4日までが寒となるのですが、その寒の期間に入る日のことを寒の入り、と言います。つまり、寒の入りとは小寒の日ということになり、今年は1月5日が寒の入りとなります。特に農家の方などは、微妙な季節の移り変わりを把握する必要があったことから、古くから中国より伝わった「二十四節気」を元に、田植えの時期や収穫の時期を見極めていました。
この二十四節気は、今もカレンダーに記されている場合が多く、「立春」や「夏至」「秋分」などは見たことや聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。二十四節気は、一年を24に分けてそれぞれに季節を表しています。そのため、四季よりもより正確に季節を知ることができます。そして、この二十四節気の中に、「小寒」と「大寒」があります。小寒と大寒は使われている字を見てもわかる通り冬を表す季語で、一年の中で寒さが最も厳しくなり始める時期~最も寒くなる時期を指しています。そして、この2つを合わせて「寒(かん)」と呼んでいます。このようなことから、寒の入りとは寒(かん)に入る時期のこと、すなわち小寒にあたる日ということになります。風邪などひかず、元気に寒を乗り越えたいものです。(豆知識PRESSより部分引用)