特別な教科「道徳科」
昭和33年の今日、当時の文部省から道徳の実施要領が出されました。道徳が誕生して58年経過し、来年から「道徳科」として完全実施となります。なぜ道徳科が「特別の教科」なのかというと、道徳教育自体は、教科の授業なども含めた学校の教育活動の全体の中で行うことになっているからです。道徳の時間は、その「要」という位置付けでした。こうした性格は、教科化後も引き継がれるとともに、通常の教科のように評定を付けないことから、「特別の教科」という新しい分類を設けたわけです。教科書も検定教科書となります。道徳教育の目標は、「自己の(人間としての)生き方を考え、主体的な判断の下に行動し、自立した人間として、他者とともによりよく生きるための基盤となる道徳性を養う」ことにあります。学校での学習内容を話し合う中で家庭でもより良い生き方について考えてみてはいかがでしょうか。