学校の様子

わびさび

音楽の授業で使っているリコーダーや、最近の邦楽でも使っていない曲が無さそうなほどメジャーなギターは、子ども達にも馴染みのある楽器だと思います。しかし、前述した楽器と音が出る原理は一緒かつ、日本発祥にも関わらず、琴や尺八の音を聞く機会は少ないように感じます。

そんな、珍しく感じてしまう日本の伝統を体感するため、4・5年生を対象に邦楽鑑賞会を開催しました。講師の先生方の琴と尺八によるゆったりとした曲調の演奏は、いかにも日本古来の邦楽といった印象を受けました。曲の風情だけでなく、ドラムのようなリズムを刻む役割が欠けているにも関わらず、息ぴったりな演奏をする技術にも感銘を受けました。

実際に楽器を触る体験では、尺八は指使いの確認だけでしたが、リコーダーよりもはるかに大きく扱いづらい尺八は、それだけで講師の先生の凄さに説得力を持たせていました。琴の体験では実際に「さくら」を演奏。一人一人の体験時間は多いとは言えませんでしたが、事前に配られていた資料を待ち時間に読んでいた子ども達は、琴を触るのが初めてとは思えない程の「さくら」を演奏していました。