学校の様子

マルチエンディング

村人と仲良くなるという願いを叶える代わりに親友を失う、2年生国語の「泣いた赤鬼」。自分に対して償いをしていたキツネを誤って射殺してしまう、4年生国語の「ごん狐」。ハッピーエンドとは言えない物語の、作中では描写されていない、結末後の主人公や登場人物の心情について子ども達は考えていました。

4年生では、物語の結末を読んで単純に感じる印象だけでなく、人物の心が動いたと思われる一文を抜き出し「こう書いてあるから、こう思っている」と、自分の発言に信憑性を高める証拠まで発表していました。

結末で赤鬼が泣いているにも関わらず「赤鬼は幸せ」と主張する子どもが意外と多い2年生。友を失った悲しみを抱えつつも、新たな出会いに喜びを見いだせるポジティブな思考を持てる2年生には、ある種のたくましさを感じずにはいられません。

この授業を見ていると、人の数だけ主張があるということがよく解りました。