今日は「広島原爆の日」。昭和20年(1945年)8月6日に原子爆弾が投下されてから78年。平和の意味を考えたい日でもあります。
G7広島サミット直後の5月21日に、3年生が修学旅行で広島を訪れてから早くも2ヶ月半。
語り部の方からのお話に真剣に耳を傾ける姿。広島平和記念資料館で展示に見入る姿。3年生の子ども達は事前の「平和学習」で多くのことを学び、深く、深く考え続けてきた成果が表情に表れていました。
今日8月6日は唯一の被爆国に住む我々にとって、決して忘れてはならない日。
先ほど午前8時から始まった平和記念式典で、広島市の小学生が「平和への誓い」を読み上げました。この言葉をかみしめたいと思います。 以下全文です。
みなさんにとって「平和」とは何ですか。争いや戦争がないこと。差別をせず、違いを認め合うこと。悪口を言ったり、けんかをしたりせず、みんなが笑顔になれること。身近なところにも、たくさんの平和があります。
昭和20年(1945年)8月6日午前8時15分。耳をさくような爆音、肌が焼けるほどの熱。皮膚が垂れ下がり、血だらけとなって川面に浮かぶ死体。
子どもの名前を呼び、「目を開けて。目を開けて。」と、叫び続ける母親。たった一発の爆弾により、一瞬にして広島のまちは破壊され、悲しみで埋め尽くされました。
「なぜ、自分は生き残ったのか。」仲間を失った私の曽祖父は、そう言って自分を責めました。原子爆弾は、生き延びた人々にも心に深い傷を負わせ、生きていくことへの苦しみを与え続けたのです。
あれから78年が経ちました。今の広島は緑豊かで笑顔あふれるまちとなりました。
「生き残ってくれてありがとう。」命をつないでくれたからこそ、今、私たちは生きています。
私たちにもできることがあります。自分の思いを伝える前に、相手の気持ちを考えること。友だちのよいところを見つけること。みんなの笑顔のために自分の力を使うこと。
今、平和への思いを一つにするときです。被爆者の思いを自分事として受け止め、自分の言葉で伝えていきます。身近にある平和をつないでいくために、一人一人が行動していきます。誰もが平和だと思える未来を、広島に生きる私たちがつくっていきます。
令和5年(2023年)8月6日 こども代表