昨日の2校時と3校時、1年生の教室では両部先生と、社会科教育の第一人者でもある鴇田拳教頭先生による社会科の特別授業が行われていました。テーマは「日本の歴史に登場した『キリギリス』を探せ!」。イソップ童話としても有名な「アリとキリギリス」の物語から授業は始まります。
▼学習のねらいは「中学校の歴史学習のポイントをつかもう!~小学校の歴史学習と中学校の歴史学習の違いは?~」。
▼初めにアリとキリギリスのストーリーをペアトークで確認していきます。
▼「今の時代、本当にアリは善、キリギリスは悪なんでしょうか?」と投げかける鴇田教頭先生。ここでアリ役の両部先生が登場し、キリギリス役の鴇田教頭先生との迫真の演技がはじまります。
▼あなたは「アリ型」? それとも「キリギリス型」?
▼担任の小野里先生は何型? では、この歴史上の人物たちは?
A:聖徳太子、B:中大兄皇子、C:聖武天皇、D:藤原道長、E:源頼朝、F:北条時宗、G:織田信長、H:徳川家光、I:坂本龍馬、J:伊藤博文
▼各自でどちらに当てはまるか、真剣に考える子ども達。しきりに教科書を見返す子も。その後、グループごとに各自の考えをシェアし、ホワイトボードにまとめていきます。様々な知識を総動員する必要があります。キリギリスはどんな時代に登場しているのか? 年表を見返しながら考えていきます。
▼鴇田教頭先生からの最後の問いかけ「キリギリス型が時代を変えるのでしょうか、それとも時代がキリギリス型を生むのでしょうか」。中学校での歴史学習では何が大切なのか。最後まで「キリギリス」を頭につけて、熱く語る鴇田教頭先生。
▼中学校での歴史学習の意味を何としても伝えたい、と強い使命感を持つ鴇田教頭先生。そして、真剣に考え、話し合い、授業に臨んだ1年生の子ども達。反応も良く、打てば響くような1年生達です。時間があっという間に過ぎたように感じるほど、素晴らしい社会科の授業が展開されていました。