本日、流山市生涯学習センター(流山エルズ)において「第23回 流山少年少女俳句大会」の表彰式が行われました。本校は市内最多の660名が参加し、1,627句を投句。中学校の部、全7,940句のなかで、本校の牧逸樹さん(3年)の句が見事に最優秀賞である「市長賞」に選ばれました。
【市長賞】
高跳びや陽炎踏んで舞い上がる 牧 逸樹 さん(3年)
※牧さんは陸上部の高跳び選手。最後の県総体でも4位入賞を果たすなど実力は折り紙付きです。陸上の大会で高跳びのバーを前に、夏の暑さもあってゆらめく陽炎。牧さんは、その陽炎のように揺らめく不確かな未来やプレッシャーを力強く踏み越えます。「舞い上がる」先には、自分の夢や目標が実現した輝かしい未来が待っている。そんな牧さんの前向きな気持ちも感じられます。
▼流山俳句協会の 北川 昭久 会長、流山市教育委員会の 石川 博一 生涯学習部長と記念写真。
※その他、秀逸11句、佳作18句の合計30句が入選。どの句も心にジーンとくる、その場の音や映像、香りまでも浮かび上がる素晴らしい句ばかり。本当におめでとうございます!! なお、入賞句は次の通りです。
【秀逸】
太陽を敵にまわしたサングラス 半澤 紗弥 さん(1年)
自転車でひと漕ぎすれば初夏の風 樋渡 央丞 さん(1年)
朝焼に目覚める島の静けさよ 鈴木咲太朗 さん(1年)
新緑や風にほどける川の声 竹田 芽生 さん(2年)
落葉ふむ音がやさしい帰り道 金澤征太朗 さん(2年)
風涼し木々のトンネル走り抜け 峰尾 舞奈 さん(3年)
日盛りや影まで焦がすアスファルト 佐藤 千咲 さん(2年)
釣り糸をぴんと引張る山女かな 出口 陽斗 さん(2年)
たいようがはげしくささるなつのかわ 目黒 壮一 さん(2年)
歓声と入道雲と甲子園 織田 百花 さん(2年)
自転車で下る坂道草いきれ 別所 穂花 さん(3年)
【佳作】
夏休みめくりたくないカレンダー 岩堀 潤 さん(1年)
雨あがり夕ぐれに見た虹の橋 大原 結乃 さん(1年)
だいだいの空にまじってもみじ狩り 小野 純奈 さん(1年)
すすき見て昔の思い馳せる母 齊藤 真緒 さん(1年)
冬の朝白に染まった僕の町 千葉 昴 さん(1年)
故郷へ帰る旅路に虹の門 工藤 漣 さん(1年)
向日葵の間帽子が駆けぬける 猪俣 結夢 さん(1年)
菜の花やひかりのなかに子の笑顔 安達 琴音 さん(2年)
北風におされて進む旅の人 松本 悠杜 さん(2年)
熱帯夜絶え間なく鳴る筆記音 高山 愛子 さん(3年)
青空の下で夏めく大自然 高堀 彪和 さん(3年)
朝九時に開く教科書蝉の声 旭 真花 さん(3年)
木帰れ日が日傘の上を流れてく 長谷川桃果 さん(3年)
スイカ割りだれも割れずに幕とじる 比嘉 杏奈 さん(3年)
寒い朝体にしみるカプチーノ 後藤 咲耶 さん(3年)
落ち葉踏む思い出だけがカサとなる 臼井 秀 さん(3年)
せみしぐれ声かけあって走る午後 山崎 佑悟 さん(3年)
思い出はきれいにおちる夕やけだ 辻 秀翔 さん(1年)