本日の給食
今日の給食の献立は、
●ごはん
●ぎょうざフライ
●ナムル
●タイピーエン
●牛乳 です。
今日は、熊本県と、その郷土料理「タイピーエン」についてお話しします。
九州のほぼ中央に位置する熊本県は、古くから、九州の文化・交通・経済の拠点として発展してきました。雄大な阿蘇山を含む、阿蘇くじゅう国立公園と大小120の島々からなる雲仙天草国立公園の、2つの国立公園を持ち、山あり、海ありの、美しい景観に富んだ地形になっています。
熊本県を代表する郷土料理、タイピーエンは、庶民派の食堂から高級店まで熊本市を中心としたほとんどの中華料理店で食べることができます。学校給食に登場するほどポピュラーな献立で、たっぷりの野菜と春雨を、やさしい味わいのあっさりとしたスープにからめて食べる料理です。最近では知名度も上がり、ご当地グルメとして観光客にも人気があります。
中華麺の代わりに、喉ごしのよい春雨を使用するのが特徴で、具材の基本はキャベツや白菜・にんじんなどの野菜と、豚肉、エビやイカなどの魚介類、かまぼこ、きくらげななどです。タイピーエンのルーツは中国といわれています。中国には、お祝い事の際に家族や親戚、友人など大勢で食卓を囲む習慣があり、その席で提供する特別なスープが原型とされます。明治時代に熊本に渡ってきた中国人が、その故郷の料理をアレンジして作ったのが始まりだそうです。よく味わって、熊本の味を感じてみてください。