文字
背景
行間
令和6年度 正善小学校の教育
1 学校経営の理念
現代社会は、国際化、高度情報化、科学技術の進展、少子高齢化など、社会が急激に変化し、考え方や生き方が多様化している。また、アフターコロナ、GIGAスクール構想、働き方改革、PTA組織改革、SDGs等、学校は大きな変革を求められている。子供たちには、一人一人が個性を発揮し、主体的・創造的に生き抜き、同時に他者と協働の中で新たな価値を生み出し、未来を拓いていける力を育成することが必要である。そのために、基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着とともに、それらを身に付け る過程において働かせる見方や考え方を育てていくことが何よりも大事になってくる。その他、他者と共に考えを深める力や自らを律しつつ他者を思いやる心などの豊かな人間性、たくましく生きるための健康・体力等、子供たちの生きる力をはぐくむ学校教育を、家庭や地域と一体となって推進していくことが必要である。
2 学校教育目標
◯ 自ら考え本気で学ぶ子 ⇨ 自ら考え、人と学び合い、よりよく生きる力を身につける。
◯ 明るく思いやりのある子 ⇨ 他者を理解し、心を通わせながら共に伸びる。
◯ 元気で やりぬく子 ⇨ 命を大切にし、目標を定めて心と身体を鍛える。
3 学校経営方針
潤いのある学校生活の中で、児童一人一人が瞳を輝かせ、目標に向かって「本気・全力」で取り組み、他者を理解すると共に自分の思いを言葉や行動に表し、心を通わせながら磨き合い・深め合って、共によりよく生きようとする教育を充実していく。そのために、全職員が、教育活動の礎である「熱意(教育に対する熱き思い)・誠意(教育は人なり)・創意(前例にとらわれない新たな発想)+愛(教育愛)」を持ち続け、学校教育目標の実現に努める。
その基盤として、「児童と家庭と地域社会の人々と共に学び、共に育ち、共に生きる」ことを精神におき、経営方針を設定する。
目指す学校像
『子供の可能性を信じて未来へ向けて力を伸ばす学校~一人一人を大切にする教育の推進~』
(1)安心・安全な学校を目指す
◇全ての教育活動の最優先に安心で安全な学校(自分の身を自分で守れる児童の育成)
◇各家庭との連携が密に図られている学校
(2)落ち着きと潤いのある学校を目指す
◇あいさつのある学校 ◇きれいな学校 ◇きまりを守る学校 ◇花のある学校
◇歌声の響く学校 ◇家庭・地域と一体となって歩む学校
(3)子供の可能性を信じる(個々の進歩・発達・成長を目標に)
◇進んで学ぶ学校 ◇音楽活動に取り組む学校 ◇体力向上に取り組む学校
◇一人一人が目標に向かって「本気・全力」で取り組む学校
(4)それぞれの力を伸ばす(磨き合い・高め合い・支え合い)
◇他者を理解し、自分の気持ちを伝える ◇主体的・対話的で深い学びを実現する
◇「個別最適な学び」「協働的な学び」の一体的な充実を図る◇感謝と思いやりの心を育む
(5)一人一人を大切にする教育を推進する
◇教師がしっかり教え、児童はきちんと学び、確かな学力を定着させる。
◇基礎的な学力の定着を図ると共に、学び合いの中で学ぶ喜びを味わわせる。
◇道徳教育や体験活動を通して、豊かな心を育成する。
◇ていねいな指導、根気強い指導、達成感を味わわせる指導をおこなう。
4 学校経営の重点
(1)教育内容の充実
①学習指導要領の趣旨を十分に理解し、「主体的で対話的で深い学び」を実現する。
②学習意欲を向上させるとともに学習習慣を確立し、基礎・基本の確実な定着を図る。
③望ましい言語環境を整え、子どもの言語活動を充実する。
④希望や目標に向かって、前向きに取り組めるよう、意欲の高揚を図る。
⑤道徳教育を充実させ、人間としての生き方についての自覚を深める。
⑥たくましく生きるための心と身体をはぐくむ。
⑦全教育活動において、心を通わせ共に学び、高め合う学習活動を重視する。
⑧GIGAスクール構想に基づき、一人一台のタブレットを効果的に活用する。
(2)生徒指導の充実
①児童理解と深い信頼関係に基づく指導・援助に努める。
②全教職員が共通理解と共通指導で、基本的生活習慣を徹底し、規範意識の向上を図る。
③あたりまえの事17か条を通し、集団生活の規範意識を高める。
④豊かな体験活動を通して自信と意欲を持たせ、人と積極的に関わることを通して、よりよく生きる力を身につける。
⑤開かれた学校づくりを推進し、地域ぐるみの健全育成を推進する。
(3)教育環境の充実
①最も重要な教育環境となる教職員自身の資質と指導力の向上を図る。(校内課題研修の推進と個別研修の学び合い)
②教職員と児童の危機意識の向上を図り、安全な教育環境の充実を図る。
③家庭・地域・異校種・関係機関との連携・交流を深め、信頼される学校づくりを推進する。
④動植物、掲示物による潤いとやすらぎのある教育環境を整備する。
5 本年度の努力点
(1)「主体的で対話的な深い学びを実現する授業改善~自分の考えをもち、表現できる児童の育成~」(校内研修のテーマ)
①学習意欲の喚起と学習過程の明確化による学び方(見通しや振り返り等)の定着
②言語活動の充実による理解する能力と伝え合う力の向上
③特別な教科「道徳」の評価の在り方
④算数科の少人数指導を基盤とした,「分かる→できる→挑戦する」授業の工夫
⑤国語科の読解力や表現力の定着を生かした授業展開(→他教科への応用)
⑥「プログラミング的思考力を育成する教育の導入
⑦英語指導のレベルアップと、国際理解教育の充実
⑧ICTの活用やデジタルシティズンシップ教育の充実
(2)「子供に寄り添い厳しい指導と温かい眼差しで一人一人を伸ばす生徒指導の推進」
(『当たり前のことが、当たり前にできる子』の育成=「正善小当たり前のこと17か条」 の更なる定着)
①全教職員の共通理解と共通行動による基本的生活習慣の定着
②「進んであいさつする」「進んで掃除をする」「進んできまりを守る」指導の徹底
③信頼関係を基盤とした「きちんとしつける、褒めて伸ばす」指導と支援
④異学年、異世代との交流活動を通しての豊かな人間関係づくり
⑤幼稚園・保育所や中学校、特別支援学校との協力関係と関係諸機関(児童相談所教育委員会等)との連携を密にした地域ぐるみの健全育成活動の推進
(3)「たくましく生きるために身体を鍛え、心を磨く体育活動の充実」
『全校児童の体力の底上げ』を継続(年間を見通した運動遊びや運動の指導)
①進んで運動し、体を鍛える体育学習の工夫と改善
②体力を高めるための達成目標の設定と活動・評価の工夫(体力向上教室、学習カード)
③自他の命を大切にし、健康で安全な生活を営むための取り組み(保健指導・「食」
に関する活動)
(4)「社会の変化に対応し、よりよく生きるための教育活動の推進」「思いやる言葉と行動を大切にする心の育成 」
①道徳授業の充実(学習指導要領の趣旨に沿った授業づくり)
②人を大切にする心と態度を育てる体験活動の充実(人権教育、福祉教育、異校種交流)
③積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育てる英語科・英語活動の充実
④タブレットや情報通信ネットワークなどの活用
(5)「『環境が人をつくる』ことを意識した潤いとやすらぎのある教育環境の整備」
-整理整頓(表示の工夫)の習慣化・清掃活動の充実(きれいにする・黙掃の徹底)・ 多目的教室(余裕教室)の効果的な活動-
①言語環境の整備
②感性を育てる掲示教育の充実
③安全点検の確実な実施と危険除去の徹底
④緑と花に囲まれた自然環境の維持と管理
⑤小動物を安全に育てるための維持と管理
⑥積極的なSDGsへの働きかけと参加
⑦情報・文書の適切な管理と事故防止の徹底
⑧配当予算の効果的な活用
⑨児童棟内の読書スペースの充実と活用
⑩活力と潤いのある音楽活動の推進(校内音楽会・「ひろばの風」合唱団)
⑪余裕教室の計画的使用と備品の整理整頓
(6)「家庭や地域との絆を深め、開かれた学校づくりへの取り組み」
『家庭・地域・関係機関との連携(学年内、学校全体での同一歩調の重要さとまめな連絡:先手必勝と温かな対応)』を密に。
①学校公開、授業参観の充実
②学校運営協議員・民生委員・主任児童委員・保護司との連絡協議会の実施・工夫改善
③学校運営協議会を活用した地域と一体となった教育の推進
④学校応援団の充実(各自治会、老人会、春日部お話会、手作りクラブ等)
⑤放課後子ども教室の工夫改善(支援)
⑥ホームページの充実
⑦学校関係者評価等の効果的活用
⑧地域活動への積極的参加(地区夏祭り、地区公民館、各種イベント等)
⑨幼小連携活動、職員の連絡・交流
⑩武里中・緑中との連携強化(合同研修、行事等での児童・生徒交流)
⑪備後東安心安全パトロールボランティア連絡会との連携
⑫働き方改革の推進と家庭・地域への発信(協働体制の構築)