「長久記」は、西宝珠花村(にしほうじゅばなむら)の商家に伝わる古文書です。 文化11年(1814年)から明治20年代の間のいろいろな出来事を、代々の当主が書き継いできたものです。
古文書の形態は、紙を横に二つ折して麻のひもで綴じた横長帳(よこながちょう)と呼ばれる簿冊となっています。 表紙がないもの(第一冊)と、「長久記」と記された表紙がついたもの(第二冊)とからなり、二冊をあわせて「長久記」と呼んでます。
第一冊は、文化11年(1814年)から筆を起こしたもので家の歴史、日常生活、西宝珠花村の諸事件など江戸川の河岸場として栄えた西宝珠花の歴史や民俗を窺い知ることができます。
![](https://schit.net/kasukabe/center/wysiwyg/image/download/186/11935/big)
第二冊は、冠婚葬祭に関する記事や江戸川の洪水、西宝珠花の大火に関する記事などもみられます。
![](https://schit.net/kasukabe/center/wysiwyg/image/download/186/11936/big)
このように西宝珠村の人々の歴史や文化を復元する上で貴重な情報を現在にえてくれる貴重な歴史資料となっています。
★春日部市郷土資料館に寄託されています。 |