武里南出会いの広場を開催しました
みなさん、こんにちは。
4月20日に「武里南出会いの広場」を開催しました。今月は春日部市郷土資料館の榎本博学芸員が講師をつとめて、「戦国時代の春日部」について講演をしていただきました。
400年ほど前の戦国時代末期に、小田原の北条氏あるいは豊臣秀吉などによって書かれた手紙や公文書を、榎本さんが読み解きながら春日部の歴史を語る講座でした。
このように申し上げると難解なイメージを持たれるかもしれませんが、図版とプロジェクターが多用され、講師の話が明快でユーモアがあり、工夫の行き届いた話し方だったので、参加されたみなさんは終始真剣に聞き入っていました。
講演の一部分をご紹介すると、手紙は受取人に配慮する必要があれば上質な紙に丁寧な文字で書いたそうです。そうでなく家臣や身分の低い相手には小さな紙に丁寧とはいいがたい文字で書いたのだとか。
また、小田原北条氏は、新たに獲得した領地の人々への気配りを欠かさなかったことが公文書から読み取れるそうです。
このように、専門家が古い資料を解読していくと、一通の手紙からでさえ当時の人々の様子までわかったりします。そして、遠い過去の歴史がわかりやすくなり、私たちの住む春日部がとても身近になります。
参加者からも、有意義だった、地元についての理解が深まった、次回の開催を要望したいといったご感想をいただきました。