カワウに注意
6月8日、関東甲信地方は梅雨入りしました。幸松第二公民館横のハナモモたちは小さな実をつけ、手に取ってみるとかすかに桃の良い香りがします。残念ながら果樹としての品種ではないので、食用にはならないようです。
当館の最近の話題は、もっぱらカワウ(川鵜)のこと。
昨年夏、当館敷地内に設置されている防災無線の鉄柱の上から、カワウがフンを落とし、側道を利用する方がたいそうお気の毒なことになったそうです。自然界の事とはいえ、今年もフン発見の報告を受け、早々に張り紙をして皆様にお気を付けいただくよう呼びかけています。
ところが、張り紙をしたとたんカワウの気配がなくなりました。鳥も察してくれたのだといいのですが。
さて、カワウはいったいどんな鳥なのでしょうか。
カワウの体調は約80~85cm、翼長は31~34cm、体重は約1.5~2.5kgで、羽色は全身褐色がかった黒色です。ウミウとよく似ていますがひとまわり小さく、内陸の沿岸部から河川、湖沼まで広く生息しています。水面から1~9.5mも潜水し、長いときは約70秒も水にもぐって小魚を捕食するそうです。幸松第二公民館の前を流れる幸松川には、魚がたくさん泳いでおり、絶好の狩場なのでしょう。
また、埼玉県生態系保護協会春日部支部 三好さんのお話では、「カワウは羽を広げて濡れた羽を乾かす習性がある。」とのこと。もしかしたら、見晴らしのよい鉄柱の上で悠々と羽を乾かしながら、しばし休息していたのかもしれませんね。
どんな姿か見てみたいものです。
もし発見したら、私達にも教えてください。活動は、おもに早朝から日中です。
ただし、近づくときにはもう一つ注意点が。
人などに驚いて飛び立つ際に、胃の中の魚を吐き出して、体を軽くして飛び立つことがあるそうですよ。こちらにもご注意くださいね。(参考 環境省HP)