「私を守る防犯教室」を開催しました
3月27日(木)
防犯講演会「私を守る防犯教室」を開催しました
本講座では、講師として 埼玉県警察 生活安全総務課 防犯指導係 防犯指導班「ひまわり」のお二人にお越しいただきました。
防犯指導班「ひまわり」の皆さんは、埼玉県内の幼稚園、大学や企業、公民館などの集会場などで、色々なテーマで防犯指導のために日々活躍されています。 今日はそんなお二人に、「特殊詐欺」のお話と「空き巣」のお話をしていただきました。
最初に、特殊詐欺についてお話をいただきました。
埼玉県内で令和6年に起こった特殊詐欺の件数は、1,588件 被害額はなんと、53億8912万円です
春日部市内では、令和6年に起こった特殊詐欺の件数は、59件 被害額はなんと、2億9080万円です
埼玉県でも、春日部市でもどちらも前年より増加しています!
特に被害が多い詐欺は2種類あり、「オレオレ詐欺」と「還付金詐欺」です
そのうち、「還付金詐欺」は今の季節に多い詐欺だそうです。
その手口の一例と気をつけるポイントをDVDから学びました
①還付金詐欺の多くは、官公庁の職員を名乗る人物から電話で「還付金を受け取るためには、今日中に手続きが必要です。無人ATMで受け取りの手続きができます。電話で操作を説明しますので、ATMについたら携帯電話で電話をかけてください。」といった連絡があります。
②ATMで先ほど言われた電話番号に連絡すると、「キャッシュカードを入れて暗証番号を入れてください。還付金を振り込みますので[振り込み]ボタンを押してください。〇〇銀行から振り込みますので、「100642」と入力してください。次に「990648」と入力してください。これで操作は終わりです。明日には振り込まれます。」そんな電話の後ATMから出てきた明細を見たら、知らない口座に99万円を振り込んでしまっていたのでした。
ポイント
[振り込み]ボタンを押したら自分の口座からお金を振り込むと気が付きそうですが、電話で耳をふさがれていたり、操作を急かされたりすると、判断能力が鈍ってしまいます。
ポイント
官公庁の職員が、電話でATMの操作の説明をすることはありません。そのような電話は詐欺です。
次に、被害が一番多い「オレオレ詐欺」について、寸劇で説明していただきました。
オレオレ詐欺の手口としては、息子などの家族を語って「会社のお金を無くした」「会社をクビになってしまう」「このままだと逮捕される」「裁判になる」「不倫相手を妊娠させて示談金が必要」など不安を煽る言葉で、電話をかけてきます。
今回の劇では、「会社の300万円の小切手とスマホをタクシーに忘れた。今は病院の公衆電話から連絡している。」という設定でした。この場合だと、いつもと違う電話番号でも気が付けないし、こちらから息子に電話をかけようと思っても、スマホもタクシーに忘れているので、こちらから連絡が取れないと思い込んでしまいます。
犯人は、家族や警察へ相談されないように時間を空けずに何度も電話し、「今日中にお金を立て替えないとクビになるから用意してほしい。タクシー会社には連絡がついて、後日荷物が帰ってくるからお金はすぐに返せる。」などと言って油断させます。
また、お金の受け渡しについても、「信頼できる同僚の〇〇さんが駅に取りに行くので、その人にお金を渡してほしい。着いたら〇〇さんの携帯に連絡して。」と言って、待ち合わせ場所からも電話をさせます。待ち合わせ場所に着いてからも、「近くの公園へ来てほしい」などと通行人が少ない住宅街などへ誘導され、お金を取られてしまいます。
詐欺にあわないためのポイント
としては、
①在宅中でも留守番電話に設定する!
犯人は自分の声を録音されることを嫌がります。留守番電話にして、すぐに電話に出ないようにしましょう。
②防犯機能付きの電話機を使用する!
「この電話は、迷惑電話防止のため録音されます」という警告が流れ、防犯に効果的です!
③高額現金を自宅に置かない!
銀行で高額な現金をおろすときは、銀行員がお金をおろす理由を確認します。そこで詐欺と気づくケースもあります。
最後に、空き巣や泥棒の対策についてお話をいただきました。
泥棒対策のポイント
①短時間でも施錠する!
「ごみを出すとき」「回覧板を回すとき」あなたが鍵をかけていない時間を犯人は観察して、機会を伺っています。家を離れるときは必ず鍵をかけましょう。
②家の周りを確認しましょう!
伸びた生垣があると通行人からの目隠しになり、犯人に狙われやすくなります。また、窓の近くに倉庫を置いていると、犯人に足場として利用されてしまうこともあります。置き場所には気をつけましょう。
③防犯グッズを活用しましょう!
ホームセンターなどで購入できる防犯グッズには、防犯カメラ(ダミーでも効果があります)や防犯カメラ作動中のステッカー、人が近づくと光ったり音が鳴るセンサー、窓ガラスを割りにくくする防犯フィルム、足音が大きくなる玉砂利、防犯砂利などがあります。
そして最後に、警察からのお願いです
怪しい電話があったときは、すぐ春日部警察署(048-734-0110)へ情報提供をしてください。
あなたの家だけでなく、その地域全体が狙われている可能性があり、防災行政無線や安心安全情報メールで被害防止を呼びかけ、これから起きる詐欺を防ぐことにつながります!
また、警察官を語って、「あなたに逮捕状が出ている」などの詐欺の電話や家に訪問するケースがあります。
その際、電話番号の末尾が「〇〇〇-〇〇〇-〇110」の警察の電話番号を不正に使用する犯人もいます。
電話の時は、①警察署の名前、②部署の名前、③相手の名前を聞き、かかってきた電話番号ではなく、調べた電話番号に問い合わせて、本当に警察からの電話か確認をしてください。
家に来た場合は必ず玄関から出ないで、インターホン越しにやり取りをしてください。家の場合も、①警察署の名前、②部署の名前、③相手の名前を確認し、本当に警察官か電話で問い合わせて確認をしてください。玄関に出ると凶器で脅されるケースもあります。玄関には出ないで確認をして、身の危険を感じたらすぐに110番へ連絡してください。
警察官から「逮捕状が出ている」と連絡することも、お金を用意させることもありません。すぐに通報してください。
今回の講座では、特殊詐欺から空き巣対策まで、身近な犯罪から身を守るための術をたくさん学ぶことができました。
この講座で学んだことを一人でも多くの方に伝えて、地域全体で防犯意識を高めていきましょう!