小・中学生期家庭教育学級「不登校支援のあり方を考える」
12/10(火)豊春地区公民館にて小・中学生期家庭教育学級「不登校支援のあり方を考える」を開催しました。
講師は、岩手大学人文社会科学部 准教授 樋口 くみ子 氏です。
不登校の原因を個人の心理的要因に着目しがちでしたが、この度の講座では社会学的視点から不登校を捉えた考え方をご説明していただきました。
登校する理由として社会学的にみる4つの要素について
・友人・教員など対人関係によるつながり
・将来的な目標達成などの手段的自己実現
・学校生活を楽しむという自己充足的な自己実現
・学校へはいくもの、規則は守るものといった信念
現代、こういった要素がなくなりやすくなっていて不登校へつながるのだそうです。
不登校になる原因は様々な要素が影響していることが説明され、わたしたちも多角的に不登校を考える機会を得られました。
外にも「不登校になって何が起きうるのか」「不登校支援の実態とニーズ」「どのように不登校の子どもに接するのか」についての話をお聞きしました。
参加者から「不登校の子どもにどのような言葉をかけるとよいか」との質問がありました。
不登校の経験もある講師が「あなたには、不登校になるっていうガッツがあるのだから大丈夫よ。と親に言われたことに勇気づけられた」とお答えしていたのが印象的でした。
参加者からは、
・ひとくくりに不登校といっても子ども自身のこと、環境、親の状況など見えていない問題があることを知った。社会の理解がより進んでいくことが大事だと思った。
・不登校は社会的にも大きな課題となっている。個人だけでは解決できないと感じていたが、社会学の視点から話していただき、納得いくことが多くあった。
などといった感想をただき、不登校の子どもたちに対する理解が深まったように感じました。
不登校の原因は様々で、個々に状況も違いますが、この度の受講がよりよい支援につながることを願います。