校長室から

校長室から 9.28 彼岸花

 「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言われる言葉で、今年も秋のお彼岸を過ぎて暑さが和らぎ、朝夕は特に涼しさを感じる気候となってきました。そんな涼しい朝でも、子どもたちの中には、半袖短パンの元気な子がたくさんいます。ちょっと寒くないのかなと心配するところもありますが、昼になるにつれてだんだんと気温が上がり、昼休みなどはとても元気に遊んでいます。
 さて、この季節、鮮やかな赤い色の「彼岸花(ヒガンバナ)」がよく咲いています。この彼岸花を見ると、「秋」をしみじみと難じます。彼岸花は、文字通り彼岸の頃に花が咲くから名付けられたと言いますが、彼岸花の球根の毒性からこの花に触れると死ぬしかない、死=彼岸、から名付けられたという話もあります。ちょっと怖いですね。別名もたくさんあるようです。有名なのは曼珠沙華(マンジュシャゲ)ではないでしょうか。各地域で違う名があるというので、探してみてはどうでしょうか。
 彼岸花は、墓地や田んぼの畦に植えられていることが多いですが、これは球根の毒性から、モグラやネズミなどの土中を移動する害獣から稲や野菜などの作物、埋葬された遺体を守るためであると言われています。彼岸花の匂いや球根の毒に期待してのことのようですが、あまりしっかりとした効果は期待できないとの話しもあります。何にしても、この「毒」というのはあまりいいイメージではありませんね。でも、その昔、食用にもなっていたということも聞きました。大きなタマネギのような形をした球根には、デンプンがたっぷり含まれていて、食糧不足のときには食されていたようです。毒があるのにどうやって食べていたのでしょうね。不思議です。これも調べ甲斐があるかもしれません。
 花や食べ物、スポーツに読書。いろいろな秋があります。いろいろ調べてみるのは、おうち時間の過ごし方としていいかもしれません。また、緊急事態宣言が開けたら感染症対策をしっかりと取って、さらにいろいろな秋の楽しみかたをしたいですね。