校長室から

校長室から 9.16 鶺鴒鳴(せきれいなく)玄鳥去(つばめさる)

 二十四節気(にじゅうしせっき)は約半月毎の季節の変化を示していますが、これをさらに約5日おきに分けて、気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候(しちじゅうにこう)です。二十四節気と同じく古代中国で作られました。二十四節気が古代のものがそのまま使われているのに対し、七十二候は何度も変更されてきました。日本でも、江戸時代に入って日本の気候風土に合うように改定され、「本朝七十二候」が作られました。現在主に使われているのは、明治時代に改訂された「略本暦」のものだそうです。
 2021年、七十二候では、9/12~17が「鶺鴒鳴(せきれいなく)」、9/18~22が「玄鳥去(つばめさる)」だそうです。「鶺鴒鳴」は鶺鴒(セキレイ)が鳴き始める頃、玄鳥はツバメの別名で、「玄鳥去」はツバメが日本から暖かい南の地に帰る頃という意味です。日本の鳥の様子に注目したもので、たいへん趣深く感じます。この七十二候からも、季節が変わっていく様を感じます。
 朝夕が少しずつ涼しくなり秋がだんだんと深まっていく今日この頃、日中が過ごしやすくなり、児童たちは元気に運動に勉強に励んでいます。そういった中、昨日、教職員のためのタブレットの使い方研修を行いました。いろいろな機能があり、こんな便利なことまでできるのかという感想をもちました。しかしその反面、使い方を間違えると東京都町田市で起こったようないじめの原因をつくってしまいます。便利であっという間に大勢の人に拡散できる機器、正直、恐ろしさを覚えました。
 今、芳賀町では、授業で児童一人一人がタブレットを利用するGIGAスクール構想が進んでいます。また、コロナ渦ということもあり、オンライン授業ができるように整備が進められています。この便利な機器は、児童の学力向上に大きな効果が期待できます。しかし、使い方を間違えると大きなトラブルになることが考えられます。学校でも家庭でもその他の様々な場面でも安心して使いこなせるよう、子どもたちに折に触れて使用上のルールやマナーを伝えていかなければなりません。学校だけでは上手くいかないと思いますので、様々な場面での御協力をよろしくお願いいたします。

 早速、明日からタブレットの持ち帰りを始めます。学校からは本体の確認等いくつかお願いがあります。保護者の皆様には、そちらの方も御協力よろしくお願いいたします。

・多くの学年でタブレットを用いて授業を行っていました。みんな興味津々で、集中して取り組んでいました。