奈良のまちで
人とのつながりの中で 3年生の京都・奈良への歴史探訪の旅
校長 杉橋朋子
深緑の時期とはいえ、奈良はとにかく暑かった。うだるようなといったほうがよいほどで
ある。そんな中、全く見知らぬ土地に自分たちだけでたどり着いた生徒は、本当に見上げ
たもの。それだけでも尊敬に値する。
私は、薬師寺の北川参与に挨拶するため、いくつかの生徒のグループとともに、JTBの
山岡主任と出かけた。薬師寺の参与が、直接生徒のガイドをするなど普通では考えられな
いだけに、どうしても感謝の気持ちを伝えておかずにはいられなかったからである。
越川教諭と共に北川参与の話をきかせていただいた。生徒たちには、伽藍配置のこと、
薬師寺が塔の修復を、どのような思いで乗り越えようしたかなどを、切々と話していただい
た。私は、心の奥深くから湧き上がる何かの思いを感じ、今日ここに来れたことを幸せに感
じた。そのあと、斑鳩町のiセンターへ移動し、観光ガイド班の皆さん12人にお礼を申し述
べ、法隆寺へ出かける生徒を見送った。古都奈良のまちでの一日は、多くの方々との出会
いがあり、そのこと自体が私に充実感を与えた。無事帰校でき、関係各位に感謝したい。