校長室

村上清加さんをお迎えしての深い学び

 このホームページのトップ画面でお知らせしていた教育ミニ集会を8日()に実施しました。2020東京パラリンピックをめざすトツプアスリートで元世界パラ陸上選手権日本代表であり、200mと走り幅跳びの元日本記録保持者でもある村上清加さんをお招きしての開催で、テーマを「困難を乗り越えて夢を叶えるために」と設定しました。

 ということで、今年度は生徒にも村上さんの話をぜひ聴かせたく思い、例年とはちょっと趣向を変えて行っています。残念ながら、3週間前からのインフルエンザの大流行で、

連休明けの12日()から公立高校の入試を控えている3年生は参加を見合わせましたが、1・2年生に加え、関心をもってご参会いただいた保護者・地域のみなさんを交え、大変に有意義な時間を過ごすことができました。

 村上さんからは、ご自分が事故にあわれて右足大腿部を失ったときの気持ちや絶望感、立ち直るきっかけとなった出来事、同じ境遇の仲間たちとの出会い、そして陸上競技を始めて世界を目指すようになった経緯など映像も駆使しながら語られるとともに、実際に競技用の義足を装着して走って見せてくれるなど、生徒たちにもとっても、驚きあり目が離せない場面がありと時間が経つのをつい忘れてしまうような約1時間15分の講演でした。

 その後にとった質問や感想を発表する時間では、「だめなときに自分を奮起させる手段は?」等々、次から次へと質問者が後を絶たず、また、「自分が悩んだり落ち込んだりしたときに自分本位で周りが見えていないことが分かった」などの感想があり、生徒たちにとっても深い学びとなったことが感じられました。

 生徒下校後は、村上さんと教職員・保護者・地域との懇談のような形式で残った時間を過ごさせてもらいましたが、大人からも子育ての悩みや競技に関することの質問が相次ぎ、時間がもっともっと欲しかったように感じています。

 講演を聴けなかった3年生の生徒たちには、後から撮影したビデオを見せたいと思います。子育てとトレーニングで本当にお忙しい中、私たちの依頼を快くお引き受けいただき、長時間にわたって貴重なお話や懇談に応じていただいた村上さん、後援会の藤田さんには改めて心より感謝いたします。本当にありがとうございました。