校長日記

2021年9月の記事一覧

9月28日(火)始業式の話

9月28日(火)

 昨日は、令和3年度後期始業式がありました。放送朝会での話です。

 おはようございます。いよいよ新学期が始まりました。前期が先週おわったばかりなので、なんだかぴんと来ないかもしれませんが、今まででいうところの2学期の始まりです。

 さて、今日は「いのちの話」をします。

 実は今、校長先生の娘が赤ちゃんを産むために病院に入院しています。もう、土曜日の明け方からおなかが痛くなって赤ちゃんを産む準備に入りました。
 しかし、なかなか産まれません。本格的な痛みがまだきていないからです。かれこれ2日かかって苦しい思いをしています。

 赤ちゃんを産むことは簡単なことではありません。おなかの中から人間が出てくるのですから当たり前ですね。校長先生は心配でたまりません。今はコロナで、そばにいてやることもできないからです。どんなに痛くて、不安で、でも、どんなに赤ちゃんに会いたくて頑張って産もうとしているのか、早く生まれてほしいと願っています。

 校長先生自身も赤ちゃんを産みましたが、皆さんのお母さんもそうであったように、多くの痛みや、また希望をこめて命がけでみなさんはこの世に生まれてきました。途中で誰かの命がなくなってしまえば、命は受け継がれません。だからこそ、みなさんには自分の命を大切にしてほしい、大切にする必要があるのです。あらためてそう思います。

 人をいじめてもいけない。自分の命を絶ってもいけない。

 そして、皆さんのおうちの人たちが大事にしているみなさんといういのちを、校長先生も先生方も預かっています。先生方は、皆さんを大切に思うおうちの人たちの思いを受けとってみなさんに皆さんにお勉強を教えてくれています。厳しいことも言います。
みなさんが安全に過ごしてすくすくと育ってほしいからです。その思いをバトンタッチされているからです。

 このことを忘れないで、校長先生も先生方も頑張ります。
 みなさんも、後期も自分のもっている力を発揮してほしいと思います。1年生は1年生なりに。6年生は6年生なりに最高学年として範を示してほしいです。
 
 まずは、運動会!そしてさまざまなクラブや委員会や話し合いや行事が無事にできるように、みんなで気をつけるべきことは気をつけて、楽しく仲良く力を合わせて学校生活を送っていきましょう。これでお話を終わります。

9月22日(水)前期終業式の話

9月22日(水)前期終業式の話

2学期制前期終業式に寄せて

 おはようございます。
 これまでと違って、今年から、東寺方小学校は2学期制をとることになりました。
 
 今日は、初めての前期の終業式の日です。9月なのに終業式って変な感じがするかと思いますが、今までと同じように学期の終わりなので通知表を担任の先生方からいただきます。
 
 通知表は皆さんが頑張ってお勉強した証、そして皆さんが賢くなるようにと一生懸命教えてくださった先生方の一人一人へのメッセージでもあります。ぜひ、自分の通知表を見て、頑張ったところやもう少しこうしておけばよかったなと思ったところを振り返ってみてください。

 校長先生からは、皆さんに一つお話があります。
 それは、学び方の変化についてです。
 今までと違って、今年からタブレットPCをよく使うようになりました。時代は刻々と変化しています。これからの時代は、書いたり読んだりすることと同時にデジタル化された機械を媒体とする学びもどんどん増えてくることでしょう。楽しみでもありますね。

 しかし、どんなに時代が変わっても大切にしなければならないことがあります。タブレットPCは学校の約束を守って使うこと、そして、タブレットを使って悪口を書いたり、人を悲しませたりするようないじめは絶対に許されないんだということを全員がわかってほしいのです。

 昨年のちょうど今頃、多摩市の近隣の小学校で痛ましい事故が起きました。悪口を書かれて傷ついたお友達が亡くなってしまったのです。いじめた人たちは、そんなつもりはなかったのでしょう。しかし、もし、みなさんの家族が、家の人たちが同じようにいじめに遭ったとしたら皆さんは平気でいられますか?

 大事なお父さんが会社で、大好きなお母さんが仕事場で、そしてきょうだいが友達にいじめられて死んでしまったとしたら・・・

校長先生は、考えただけでも涙が出そうになります。

 みなさんには、やさしい人になってもらいたい、正しい人になってもらいたいと思っています。いじめは絶対にしてはいけないことなのだということを忘れないでください。
 
 さあ、少し、難しい話になりましたが、いじめの話はここまでです。気持ちも改めて!

 後期も目標をもって、皆さんがみなさんらしく輝けるようにがんばってほしいことを願い、校長先生の話を終わります。

9月1日(水)朝会の話

9月1日(水)朝会の話

 おはようございます。さあ、学校が始まりました。

今朝は、元気に学校に来てくれた皆さんの笑顔を見て、校長先生はとても嬉しく思いました。夏休みはどのように過ごしましたか?たくさんのお話を絵日記などで教えてくださいね。

 

 さて、皆さんも知っているとおり、今、日本では新型コロナウイルスが猛威を振るっています。机のうえにある11人のパーテーションも、皆さんを守るために先生方で用意しました。

今は、コロナウイルスにかかっても簡単には病院で受け入れてもらえないという状況になっています。このような感染拡大の状況は、間違いなく未来の教科書に掲載される歴史的な出来事であり、何百年後の未来の人たちがこの出来事から沢山のことを学ぶことになるでしょう。まさに今、私たちの行動が未来の人々から見つめられているのです。

ここで、今日は、皆さんに3つのお願いをお話しします。

 

 1つ目は、これからは、しっかりと自分の健康管理をしてください。朝は体温を必ず測ってきましょう。そして石鹸でしっかりと手洗いする習慣をつけましょう。ちょっと水で手をぬらしておしまいにしてはいけません。皆さんの手には、簡単に100万個のウイルスがついてしまうのです。手を洗わないと100万個のウイルスが体の中に入ってきてしまうのです。
 15秒、水だけの手洗いだとまだ、1万個のウイルスが残ってしまいます。それが石鹸でしっかり手洗いして水ですすぐと、19個くらいのウイルスに減らすことができるのだそうです。感染しないためにしっかりと手洗いし、ハンカチで手を拭きましょう。そのためにハンカチを忘れないでください。最後にアルコールで消毒をします。肌が弱い人は消毒をしなくても、きちんと手を洗えば大丈夫です。このように自分の健康は自分で守ってください。

 

 2つめは、「何となく上手に言えないけれど、気持ちが元気になれないことがあったら、必ず友達や先生、家の人にお話をしてください。」自分ひとりで悩まない、ため込まないで自分の気持ちを話してみてください。
 自由に遊べない日が続きます。給食を楽しく食べたくても友達とおしゃべりをすることも許されません。ストレスといって、自分でも良く分からないもやもやした気持ちになるかも知れません。つらいなと思ったら、誰にでもいいからお話をしてくださいね。

 

 3つ目は、「応援する心を大切にしましょう。」ということです。次のようなことが起きたら、皆さんはどうしますか?

 寺小の子供が新型コロナウイルスに感染しました。誰かが耳にしました。○年○組の○○さんがコロナに罹ったらしいよ。えー?そうなの?自分もコロナにかかったらどうしよう・・・うわさを信じて根拠もないのに根も葉もないうわさを広めますか?
 たまたまお休みをしていた○○さんは、本当にただの風邪で休んでいたのかもしれません。あるいは、○○さんがたとえコロナにかかってしまったとしても、噂話をして心を傷つけていいのですか?
 皆さんはどうしますか?もし自分が感染してみんなにうわさをされたらどうなるでしょう。

考えてみてくださいね。

 

誰がコロナにかかったとか、探し出すようなことは絶対にしないでください。もしも、コロナにかかってしまったお友達を知ったら、つらい思いをしている友達の気持ちをよ~く考えて「がんばれ~病気に、負けるな!」と、苦しい思いをしている友達を、あたたかく応援してあげてください。

 だって、1日に5000人以上の人たちがコロナにかかっているのです。いつ誰がどこでかかるか分かりません。誰のせいでもありません。つらい思いをしているお友達を応援できる強い人になってください。

 

 さあ、この3つをしっかりと守って、できることを学校で、みんなで、協力して考えていきたいと思います。むやみに怖がることはありません。しかし、これからは、さらにもっとルールを守ってしっかりと生活することがとても大切になってきます。寺小の子供たちは全員ができると信じています。がんばりましょうね。
 これでお話を終わります。