校長室から

校長室から

地域に根差した学校

【保護者の皆様にメール配信した、関中だより6月号と同じ内容です】

 5月25日(土)の運動会では、保護者の皆様、地域の皆様、様々な面でご協力いただきありがとうございました。お陰様で天候にも恵まれ、子ども達にとって、思い出に残る楽しい運動会を開催することができました。練習期間中は雨の日が多く、特に小学校との合同練習は思うようにできず、ようやく校庭で一緒に練習できたのは、予行練習の日でした。子ども達は、予行練習の反省から、開閉会式の動きの変更や係活動の再確認など、短時間で修正し運動会当日を迎えました。当日は朝から堂々とした姿で、一人一人が競技や応援、係活動に真剣に取り組み立派でした。小学校低学年の「関小サンバ!」では、応援席から中学生が自ずと手拍子を送る姿を見て、ほのぼのとした気持ちになりました。
 お昼休みに、子ども達が家族とお弁当を食べている様子を本部席からずっと見ていました。お弁当を食べ終わると、小学生中学生関係なく子ども達は、袋に入れたお菓子を配ったり交換したりして楽しそうに会場内を歩き回っていました。運動会を平日開催にしたり、午前中だけの運動会にしたりして、お弁当ではなく給食後に下校とする学校も増えている中、今回のお昼休みの光景は、心穏やかになるものでした。
 また、小中合同の運動会は、私達教職員も学ぶことが多い行事です。これまで教員として中学校での勤務しか経験のない職員は、小学生の運動会に向けた取り組みを知りません。低学年の創作ダンスや高学年の表現運動など、小学校の先生方の丁寧で熱心な指導に頭が下がります。また、その逆で小学校の先生方も中学生の活動を見て、刺激を受けていると思います。このように小学校と中学校で、お互いに理解しあいながら小中連携を更に深め、地域に根差した学校にしようと改めて思いました。先月の「関中だより」で「ウェルビーイング」のことをお伝えしましたが、今回の運動会はまさに、「地域に根差したウェルビーイング」だと感じています。「ウェルビーイング」については、本校ホームページに文部科学省のバナーをリンクさせているので、そちらも参考にしてください。
 さて、6月になりましたが、1年生にとっては最初の定期テスト(前期中間テスト)があります。今月は行事も落ち着いてくるので、各学年とも毎日の学習の振り返りや一人一人の家庭学習の様子を確認しながら、学習面に子ども達の目を向けていきます。計画的な学習や、卒業後の進路選択も含めて一緒に考えていきますので、よろしくお願いいたします。また、3年生は修学旅行を控え、自分達で考える班行動計画も大詰めを迎えています。3年生には、最高の思い出となる修学旅行になるよう願っています。

すくすくと育っています

各学年の給食配膳の様子を見てきました。さすが、3年生は一番早く準備ができていました。教室から戻るときに昇降口に寄りました。以前、ツバメの巣があることをお伝えしましたが、2羽の雛がすくすくと育っています。1〜2分ごとに親が餌を運び、雛は競って大きな口を開けています。巣の下に段ボール箱を置き、昇降口が汚れないようにしています。子ども達も、巣の様子を気にしてくれています。

卒業生の皆様へ

本校は、昭和22年(1947年)の創立以来、今年で78年目を迎えます。昭和37年の全校7クラス、全生徒数277人をピークに、以降減少が進み、今年の5月1日現在では、全校4クラス(内1クラスは特別支援学級)、全生徒数55人となりました。東葛管内(松戸市・野田市・柏市・流山市・我孫子市・鎌ケ谷市)で一番小さな中学校です。現在は、運動会を関宿小学校と合同で開催するなど、小中学校の連携を進めています。本校ホームページ上に「校歌」のページを追加しました。歌詞と共に演奏が視聴可能となっておりますので、どうぞお試しください。少しでも皆様の母校「関宿中学校」を思い出していただければ幸いです。

充実した学校生活を

【保護者の皆様にメール配信した、関中だより5月号と同じ内容です】

新学期が始まり、一カ月が経ちました。各学級では係も決まり、軌道に乗り出しているところです。これから生徒会活動が本格化し、今年度のスローガンも決まりますが、今年はどのようなスローガンになるのでしょうか。子ども達と共に保護者の皆様、教職員も一丸となり、「チーム関宿中」として躍進していきましょう。

今月行われる運動会は、小中合同の運動会です。保護者の方々にもご協力をいただき、毎年盛大に開催されています。保護者の皆様のご意見や更なるご協力が必要になりますが、運動会だけではなく、他の行事についても合同で取り組むことができないか思案しています。運動会のスローガンは毎年子ども達が考えていますが、「関宿の小中連携」について、保護者の皆様もスローガンを一緒に考えてみませんか。地域が連携して様々な活動する礎につながれば、と願っております。
「ウェルビーイング」という言葉をご存じでしょうか。昨年、国から出された「第4期教育振興基本計画」の中に盛り込まれている言葉です。「教育振興基本計画」とは、国の教育政策の方向性や目標などを定めた「教育の羅針盤」という性質を持つ教育の総合計画です。「持続可能な社会の創り手の育成」、「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」の2つのコンセプトが含まれています。この「ウェルビーイング」とは、個人だけではなく、個人を取り巻く周囲全体が幸福に包まれるという概念です。学校でもこの「ウェルビーイング」を達成するために、子ども達一人一人が自己肯定感を持ち、幸福感溢れる生活が送れるよう、またご家庭と地域の方々、教職員全体の「ウェルビーイング」の向上のため、皆様と協働していきたいと考えておりますので、引き続きご協力をお願いいたします。
4月17日(水)に、新入生歓迎会がありました。各委員会、部活動の紹介など、心温まる歓迎会でした。歓迎会の最後には、「校長先生の話」がありました。どのような集会でも最後に「校長先生の話」があるので、あらかじめ、どのような話をしようか考えたり、子ども達の様子を見て、感想や思い浮かんだ言葉を伝えたりすることもあります。今回私は、「1年後には、この場に3年生は居ません。卒業するまで、もう1年もありません。」と話しました。日本において、春は出会いと別れの季節です。新入生歓迎会で出会いが始まったばかりですが、子ども達の発表する様子を見ていて、咄嗟に出てきた言葉です。小学1年生から中学3年生まで、進級しても進学しても同じ顔触れです。楽しかったことや苦しかったことも皆で共有してきました。しかし、中学を卒業すると進路先は一人一人変わってきます。この関宿から離れていくこともあるでしょう。なので、「今日、この日、この時間、1秒たりとも大切にしてください。」と結びの話をしました。
 先月のPTA総会では、多くのご出席ありがとうございました。その中で、PTA広報誌を休刊にし、代わりに当校ホームページで様々な活動の様子を紹介する運びとなりました。これに合わせて、「関中だより」も簡素化し、ホームページで今後の予定やお知らせを掲載することといたしましたので、よろしくお願いいたします。