教科担任制を視野に入れて。
ここ数年本校では、次年度から本格的に文科省が推奨する、教科担任制を視野に入れた授業を行っています。主に高学年の取組ですが、教師の専門性を生かして担任以外が固定の教科を受け持ったり、学年で担任同士が授業を交換して行ったりするものです。そうすることで、より質の高い授業を提供できることや担任だけでなく他の教員が授業を受け持つことで、複数の目で児童の理解を進められるなど、メリットは大きいと感じています。
5年生の理科は、2クラスとも教務が担当しています。2度の授業を一度の教材研究(準備物など)で行える時間対効果や教師の専門性を生かした効果などもあり、児童も楽しみながら授業に取り組んでいます。
紹介する授業は、「電流が生み出す力」の単元です。教科書では、電気や電磁石・コイルの仕組みについて考え、最後にこれらは生活の何にどこで活用されているかを調べていく流れですが、授業者の逆転の発想で、まずは電化製品を分解することから授業は始まります。分解や破壊は子ども達の専売特許、楽しくないはずがありません。遊び(分解)の中で、共通のアイテム(電磁石)を発見し、課題を見つけます。教科担任制を視野に入れた取組の効果と言える、質の高い授業が展開されました。