2019年度ブログ

大山先生 クアラルンプールより

1学期の締めくくり 
 須釜中学校の皆さん、お元気ですか?6月は職場体験学習、中体連地区・県南大会を戦い、いよいよ1学期も締めくくりの時期ですね。学校HPで皆さんの姿見ています。
3年生の皆さん、県大会に進出する剣道部と駅伝大会を控え、練習の時期となりましたね。合唱部の練習もはじまり、いよいよ夏本番を迎える準備ですね。最後の夏、悔いの無い生活を送ってください。
2年生の皆さん、先日はお便りを頂きありがとうございました。皆さんの2年生になった思いや心構えを頼もしく読ませていただきました。学校HPに載った1年生の皆さん、応援団の姿も板につき、須釜中の一員として頑張っている姿が頼もしく感じています。
さて、1学期の最後にクアラルンプール通信の2号を送らせていただきます。

JSKL中学部運動会
6月23日(日)には、中学部総勢140余名による運動会が行われました。紅白に分かれて、学年ごと、紅白対抗戦、学部全体で行う種目など8競技で実施されました。約1ヶ月間、体育の時間や学年の時間を使って準備と練習を進めてきました。私の担当する1年生は、「棒っとしてんじゃないよ」とネーミングし、紅白に分かれて棒を取り合う棒引きを行いました。(私のクラスは、棒をほとんど取れず大敗してしまいましたが)その他、全学年で行うクラス対抗全員リレーが実施され、全員が全力で走りきり、バトンを渡すことができて満足そうでした。紅白対抗戦で、綱引きと1年生から3年生までバトンをつないだ選抜リレーを行いました。中学部全体で、「ソーラン節」を踊りました。140余名がグラウンド一杯に広がって踊り、「どっこいしよ」「ソーラン、ソーラン」と掛け声を合わせる姿は見物でした。ソーラン節の練習は、各クラス2名の生徒のダンスリーダーを中心に、オリジナルの動きや体形を考え工夫しました。
3年生の種目リーダーたちがおり、練習や活動の多くが彼らを中心に自主的に行われました。3年生の自覚とリーダーシップが発揮され、1・2年生も3年生の姿に刺激を受け、JSKLの伝統を学ぶ機会になりました。「OVER THE TOP」は、令和元年度の中学部運動会スローガンでした。
15日は、幼稚部、前日には小学部の運動会が行われ6月はクアラルンプール日本人学校は、運動会シーズンでした。

1学期の最後の学年行事の国際交流会は、7月16日、クアラルンプール市内にある現地校を訪問しました。交流した学校は「SEKOLAH SULTAN ALAM SHAH」 というマレーシアでも伝統のある国立男子中等学校です。イスラム教に則っとりお祈りも行われ、生徒はマレーシア全国から集まって来ており映画ハリー・ポッターに出てくるような英国式寄宿舎で生活しています。日本人学校の生徒たちは、最後のセレモニーで全員揃って歌と踊り(ソーラン節)を発表し、現地校の生徒から拍手を頂きました。午前中はグループ毎に自己紹介やマレーシアの遊びや工芸を学びました。現地校の生徒も、日本や日本文化へ興味関心を持ってくれていて、共通の話題やスポーツ交流で盛り上がりました。会話は、英語が基本ですが、日本への興味を持つ生徒たちが上手な日本語で話しかけてくれました。外国語学習では、韓国語や日本語等アジアの言語の他にフランス語のコースが選択でき、多文化の環境が根付いています。マレーシアという国、生徒との交流を通じて、食べ物、遊び等身近な話題を通じて、国際理解や異文化理解の機会になりました。お互いに将来、マレーシアと日本の架け橋になれる人材です。
マレーシアで生活している私たちですが、同じ世代の学校を訪問する機会は限られています。私たち教員もマレーシアの教育、この学校では一人ひとりがiPadを持ち、学習やIT、総合的な学習等様々な活動に自由に活用している生徒の姿を見て、先進的なIT・情報教育に触れる機会になりました。クアラルンプール日本人学校中学部では、年1回、学年別に国際交流会を実施して、相互理解の機会になっています。明日17日は、中学部3年生が現地校の生徒をJSKLに迎え、国際交流会を行います。

日本人学校あれこれ
・「一期一会2」:私が担当している1年生、1学期末で転出する生徒がいます。転出先はインターナショナルスクールです。首都クアラルンプールには、英語・イギリス系・アメリカ系、中華系、ドイツ系、フランス系等各国のインターナショナルスクールがあり、それぞれの国の文化を学ぶ学校として存在しています。英語の試験を受けて合格すると、英語系のインターナショナルスクールに通います。高校や大学進学では、マレーシア国内の他、日本やアジア、欧米の大学へ選択肢が広がり、自分の学びたい学問や専門の資格取得を目指し、活躍の場は世界へ広がります。また、学期や学年の終わり頃、日本の公立や私立の中学校へ編入するために日本へ帰国する仲間もいます。学期末・学年末まで、クラスの仲間や先輩たちと一生懸命過ごしています。2年生の終わりには、学年の半分近くの生徒が帰国します。ちなみに生徒の出身地ですが、福島県出身の生徒は現在おりませんが、日本全国に広がっています。家族の都合で日本に帰る本帰国や長期休業中に日本に一時帰国しても、中々再会する機会がありません。