第41回全日本軟式少年野球千葉県大会(詳細)
6月1日、第41回全日本軟式少年野球千葉県大会の2日目が、前週と同様に市原市の養老川臨海公園を会場に行われました。この大会で優勝すると関東大会への出場権を得られる大会です。南部中は初日に2勝し、準決勝に挑みました。
準決勝の相手は佐倉選抜です。佐倉市11校+酒々井町1校の計12校から選抜された選手たちで組まれたチームです。初日の1回戦では、優勝候補のチームに破って勝ち進んできた格上の相手です。
佐倉選抜
000 010 1=2
001 101 X=3
南部中
初回、先発投手の谷越洸哉さんが強力上位打線を三者凡退に抑える幸先のいいスタートを切ります。その裏の攻撃、二者連続で出塁しますが、前日の雨によるグラウンドコンディション不良に対応できず、いずれも牽制でアウトになってしまいます。
2回表の守り。無死1,2塁のピンチを招きますが、キャッチャーの井戸川竜之介さんが素早いバント処理で三塁封殺。その後も谷越さんの奪三振などで大ピンチを抑えました。
3回裏の攻撃。先頭の井戸川さんがレフトオーバーの二塁打で出塁し、齋藤陸人さんのバントヒットで繋ぎます。その後二死満塁となり、3番の小松隼さんが満塁からの鉄則とも言えるファーストストライクを捉え、見事三遊間を破るタイムリーヒットで均衡を破りました。
4回裏にも、相手バッテリーミスから追加点を奪い、試合を優位に進めていきます。
先発の谷越さんは相変わらずの安定したピッチングで、相手の強力打線に真っ向から立ち向かいました。ライトを守る齋藤陸人さんの堅守も光りました。
いよいよ最終7回表の2アウトをとったところで、球数制限の規定により交代となります。代わった櫻井琉斗さんは1点を失いますが、緊張した場面で後続を断ち切り、最後を締めました。
見事、佐倉選抜に1点差勝利の金星をあげました。
決勝の相手は山武オーシャンズです。山武支部11校からの選抜チームで、特に主力を担う東金中は、夏の中体連の総体でも優勝候補にあがるほどの強豪チームです。
準決勝同様、格上のチームとの対戦かつ、南部中は谷越さんが球数制限で投げられない状況で、より厳しい戦いが予想されました。
決勝
山武オーシャンズ
013 110 0=6
011 010 0=3
南部中
2回表、相手の5番打者の会心の当たりがレフトのフェンスを越え、先制点を許しますが、その裏に、井戸川さんのタイムリーで同点に追いつきます。
しかしその直後の3回表。ランナーを2人許し、相手の3番打者がレフトオーバーのタイムリーヒットを放ち、突き放されます。その後も相手の超強力打線に圧倒され、ミスなども続き点差を離されてしまいます。
それでも諦めず、キャプテンの大竹輝一さんを中心に声を出し続け粘りの姿勢を見せ3点差まで詰め寄りますが、力及ばず敗戦となりました。
優勝とはならず、関東大会への切符は夏までお預けとなりましたが、単独チームの出場での準優勝は快挙とも言えます。
また、不運にも修学旅行と日程が重なり、フルメンバーで戦えない状況でしたが、選手それぞれが全力を出し切ったことに価値があります。
決勝戦後、涙を流す選手も多く、この試合に懸けていた熱い思いを感じました。
大会で結果を残したことにより、今後は他校より追われる立場となります。しかし、残り1ヶ月、チャレンジ精神のもと目標の関東大会出場に向け、さらに成長していってくれることを期待しています。
今大会に関わっていただいた関係者の方々、イレギュラーな日程にも関わらず全面的な支援をしてくださった保護者の方々、全ての方に感謝を申し上げます。
今後とも、応援よろしくお願いします。