1年間で成長したこと(4年)①
修了式で児童が発表した、1年間で成長したことを紹介します。
☆間違えてもいい 4年K.R
「間違えたら恥ずかしい。」
話し合いのとき、そんなことを考えた。私はどちらかというと話し合いが苦手だ。だから心の中は「はやく誰か発表しないかな。」と思っていた。私も、少しなら発表することができる。でも、自信がなくてどんどんマイナスに考えてしまう。
今日も話し合い。しかも今日は算数の話し合いだ。算数のように答えがあるときの場合、さらに「間違えたら…。」と考えてしまう。だから静かにみんなの意見を聞いていることが多い。話し合いの時間が終わり、先生が答えをいう。そして私が思っている答えと同じだったら、
「話し合いで言っておけばよかった。」と思う。私が思っている答えと違ったら
「話し合いで静かにしていてよかった。」と思う。それが繰り返されて意見を言うことは難しくなっていった。別の日の算数の話し合い。また、班のみんなで集まって意見を言っていく。私の番はすぐにやってきた。算数だからやっぱり「もしまちがえたらどうしよう。」という気持ちになる。でも時間がまだあったから、間違えていると思うけど、発表をしてみた。すると友達はやさしく
「ここはこうなるから、こういうふうにしてみたらいいんじゃないかな。」と言ってくれた。やっぱり私の答えは間違えていた。けれど恥ずかしくはなかった。むしろ言ってよかったと思った。話し合いでは間違えてもいい。自分の意見をきちんと持っていればいいんだ。心の中でそう思った。
私は、それから話し合いの時間が少し楽しくなり、積極的に自分の意見を伝えられるようになったと思う。話し合いでいけんを伝えられると手を挙げて発表する回数も少し増えたと思う。私のように意見を伝えるのが苦手な人はきっといると思う。その時は優しく声をかけてあげられるようにしたいと思った。
「まちがえてもいいんだよ。ゆっくりでもいいから発表してみよう。」と。