学区

本校の学区は、益子町の南部を占める旧田野村全域である。北部は旧益子に連なり、西部は、八溝山地南西部から小貝川沿岸低地を経て西の台地で真岡市の山前地区と接し、南部から東部は茨城県と
境を接している。学区内には田野小学校(山本小学校は平成18年度に閉校)が1校だけの地域で
ある。
本校は、東経140度5分15秒、北緯36度25分38秒、海抜85mの地点で河岸段丘部の上部の台地に位置
している。
学区内には、長堤・上山・前沢・荒町・小泉本田・山根・梅ガ内・本沼・東田井上、下・向原・本郷
・原・境・松本・大郷戸の16自治会がある。
 本校学区の世帯数は、1,462戸、人口5,179人(H.17,4月1日現在)で昭和49年から55年に かけて東田井に町営住宅が建設され、60世帯、200人余の増加があった。また、荒町地区には、住宅が増加して
おり、本校の在籍生徒数に影響を及ぼしている。
 産業は、農業を主とし、西部を流れる“小貝川”及び東西に流れる“ぐみ川”沿岸に水田が分布し穀倉地帯の一部を形成している。また、主として“ぐみ川”沿いには、裏作としてのイチゴのハウス栽培が見られる。東部及び南部の丘陵や台地には畑地が開け、葉タバコの主産地となっていて、葉タバコで1ha以上を耕作する農家もある。
 山間部の谷の奥には、溜池が多数あるが、用水は不足がちである。そこで、大郷戸地区にダムが建設され、その周囲には公園もでき、この地の活性化に役だっている。また、中央部の水田地帯は、構造改善事業による基盤整備がなされたが、一方農業の合理化・機械化よって、兼業農家が増加している。
この地区の歴史は古く、東部丘陵地帯には、山居台など多くの遺跡があり、縄文中・後期、弥生時代の出土器が見られる。また、山地丘陵の尾根に沿って古墳が散在している。さらに、本沼地区には、本県最大と言われている奈良・平安時代の窯跡がある。中世末期には田野城などが築城されたが、
現在はほんの一部の堀跡をとどめるに過ぎない。近世には、幕府の天領と結城藩の支配下にあった。