みなさんの笑顔があふれる瞬間、私はとてもうれしくなります。笑顔の人のそばにいるだけで、楽しく幸せな気持ちになります。笑顔は人の心を和ませてくれます。その笑顔の人が、友達であったり、好きな人であったりしたら、みなさんはどんな気持ちになりますか。ずっとそばにいたいでしょう。
ある中学校の「学級だより」にこんな記事がありました。
まず、友達ができたきっかけベスト5が紹介されていました。
1 いつも笑顔で、一緒にいると楽しいから。
2 部活動が一緒だから。
3 性格がなんとなく合うから。
4 趣味や関心事が同じだから。
5 話題が豊富でおもしろいから。
どれもみな、「なるほど」と思いますか。このベスト5から、友達の存在を再確認するのもよいと思います。
次に、友達関係がうまくいかないときベスト5が紹介されていました。
1 相手に劣等感を抱くようになったとき。
2 約束事を守らないとき。
3 秘密にしていることを他人に話されたとき。
4 真剣に相談相手になってくれないとき。
5 嘘をつくとき。
これはどうでしょう。納得しますか。確かに、友達からこれらのことをされたら、いやな気持ちになるでしょう。これまでの友情が冷めてしまうこともあるでしょう。
さて、みなさんにとって、友情とはどのようなものでしょう。親友と呼べる友達はいますか。今日はみなさんに「よき友よき友情」について考えるのに、とてもよい本を紹介します。太宰治の作品『走れメロス』です。もうすでに読んだ人もいるでしょう。ぜひ、もう一度読んでみてください。
村の牧人メロスと竹馬の友、石工のセリヌンティウスとの友情が描かれています。国語の教科書にもあります。その作品を通して、「友情とは何か」を考えてみてください。私は、友情とは「相手を信じることだ」と思います。みなさんはどうでしょう。終わります。