学校長の窓

1. 第4回 全校集会 校長講話「よき友よき友情について」

投稿日時: 2011/10/25 益子中学校

  みなさんの笑顔があふれる瞬間、私はとてもうれしくなります。笑顔の人のそばにいるだけで、楽しく幸せな気持ちになります。笑顔は人の心を和ませてくれます。その笑顔の人が、友達であったり、好きな人であったりしたら、みなさんはどんな気持ちになりますか。ずっとそばにいたいでしょう。

 ある中学校の「学級だより」にこんな記事がありました。
 まず、友達ができたきっかけベスト5が紹介されていました。
    1  いつも笑顔で、一緒にいると楽しいから。
  2 部活動が一緒だから。
    3 性格がなんとなく合うから。
    4 趣味や関心事が同じだから。
    5 話題が豊富でおもしろいから。
  どれもみな、「なるほど」と思いますか。このベスト5から、友達の存在を再確認するのもよいと思います。

  次に、友達関係がうまくいかないときベスト5が紹介されていました。
    1 相手に劣等感を抱くようになったとき。
    2 約束事を守らないとき。
    3 秘密にしていることを他人に話されたとき。
    4 真剣に相談相手になってくれないとき。
    5 嘘をつくとき。
  これはどうでしょう。納得しますか。確かに、友達からこれらのことをされたら、いやな気持ちになるでしょう。これまでの友情が冷めてしまうこともあるでしょう。

 さて、みなさんにとって、友情とはどのようなものでしょう。親友と呼べる友達はいますか。今日はみなさんに「よき友よき友情」について考えるのに、とてもよい本を紹介します。太宰治の作品『走れメロス』です。もうすでに読んだ人もいるでしょう。ぜひ、もう一度読んでみてください。

 村の牧人メロスと竹馬の友、石工のセリヌンティウスとの友情が描かれています。国語の教科書にもあります。その作品を通して、「友情とは何か」を考えてみてください。私は、友情とは「相手を信じることだ」と思います。みなさんはどうでしょう。終わります。