ご挨拶
会長 大浦舟人(号:星齋)
この度、村松太子前会長よりの衣鉢を継ぎ、令和6年度より本連盟第16代会長を拝命することとなりました。新体制の気鋭のスタッフに陰に陽に支えていただくことが何よりの幸いですが、その重責に思いを致し、とても身の引き締まる思いでおります。
栃木県書道連盟は、日本が敗戦による荒廃から復興へと歩み始めたばかりの昭和22年(1947)に設立され、爾来、諸賢の叡智と努力によって77年に及ぶ歴史と伝統を築きあげた県内屈指の文化団体です。活動内容は、会員相互の研鑽と親睦を第一としながらも、栃木県、県文化協会、県内美術館、下野新聞社などの関連機関の事業にも積極的な役割と成果を果たし、書道関連諸団体を統べる県内唯一の文化団体として、社会的な貢献を担ってきております。近年、本連盟の会員の中には全国公募展で活躍をされる方、作品の制作ばかりでなく書文化に関する研究をされる方、そして生涯学習書展に出品しようと意欲的なご高齢の愛好者が増えつつあり、今後もその期待に応えるために本連盟の組織力と全会員の経験が生かせるものと確信しております。
一方、現在私たちは少子高齢化の波によって、会員数の減少という大きな問題に直面しています。課題は多く困難もありますが、まずは本連盟が現会員に魅力的と感じてもらえるための各種事業の更なる充実に取り組み、また、会員の皆様からのご意見に耳を傾けながら、書道に関連した栃木県にゆかりのある人物や名蹟、碑石などの顕彰および調査研究についても、本連盟が担うべきこととして継続的に取り組んでまいりたいと考えております。
会員をはじめとして、県内の書道を愛好される皆様からのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
令和6年(2024年)5月5日