自閉症・情緒障がい特別支援学級(固定制) 5組

指導計画

(1)学級の教育目標
基礎学力、基本的生活習慣を身に付け、自ら学び行動する力を育てる。(自ら学ぶ力)
・自己理解、他者理解を深め、社会生活に適応する力を育てる。(共に生きる心)
生活や学習上の困難を克服し、情緒の安定した健全な心身を育てる(心身の健康)

 

(2)教育目標を達成するための基本方針

・家庭や関係機関との連携を密にして、生徒一人一人の障害特性を的確に把握し、学校生活支援シートや個別指導計画に基づいたきめ細かな指導を展開する。また社会生活を送るために必要な知識、技能、態度、習慣等を自立活動の授業をはじめ、学校生活の中で具体的に指導する。

・教育活動全般における基礎的・基本的な知識・技能の習得のため、タブレット端末の活用を通して、課題解決に必要な思考力や判断力を養う。

・卒業後の進路を見据えて、一人一人の生徒の実態や保護者の願いを踏まえ、各教科の目標の実現のために教科書を適正に使用した学習指導を行う。また、生徒の学ぶ姿勢や学習進度を考慮して補助資料を工夫し、基礎的な学力と自ら学ぼうとする姿勢を身に付けさせる。

・他者と共に体験する活動を重視して、コミュニケーション能力を育み、人との関わりの中で生きる力を育成する。

・生徒の状況に応じた通常の学級との交流及び共同学習を通し、コミュニケーション能力を身に付けさせるとともに、心身の健康や体力の増進を図る。 

・自立活動の時間を設定して生活や学習上の困難を改善し、より良い人間関係を構築する力を養うために、情緒の安定・自尊感情の向上・自己肯定感の育成を図る。

・就学前の説明会及び年度当初の保護者会や面談で保護者との共通理解を図り、家庭での協力を得ながら指導を行う。


(3)指導の重点
・生徒の実態に応じた教科指導を重視し、基本は学級内において指導、評価を行います。
・一人一人の障がいや発達段階、学習状況を的確に把握し、個別指導や小集団指導、TT等を取り入れて、学習への関心・意欲を高められるようにするとともに、基礎・基本の定着を図ります。 

・実技教科においては、手指の巧緻性を高めさせるとともに、集中力を持続させ、集団活動で協力する力を育成します。
・生徒一人一人が自尊感情を高め、自己理解を進めるとともに、相手の個性や立場を尊重することの大切さに気付き、実生活の中で実践できる力を育成します。
・人権作文、人権標語など人権について考えさせる場面を意図的・計画的に設け、人権を尊重する心を育てます。
・自立活動の時間を特設し、自立に向けての身辺課題を見直し、自己管理の仕方を身に付けさせます。また、日常の課題を基に社会に目を向ける意識をもたせます。
・コミュニケーションの学習においては、ソーシャルスキルの向上を目指し、対人関係の取り方や状況に合わせた言動を身に付けさせます。
・個別や小集団で学習する生徒の状況に応じて、通常の学級との交流及び共同学習を実施し、集団での社会性を育てる。・生徒の実態や課題と生徒自身の情緒を考慮しながら、無理のない交流の在り方で交流学習を進めます。
・本校の行事(体育祭、合唱コンクール、移動教室、修学旅行等)には、生徒の実態に合わせた参加形態を工夫しながら参加を勧めていきます。