入院治療について
●当院は、厚生労働大臣の定める基準に基づいて診療を行っている保険医療機関です。
精神保健福祉法に基づいて、「任意入院」、「医療保護入院」、「措置入院」の3つの形態で入院が行われます。
外来で医師が診察した結果、入院治療が必要と判断した場合に入院を決定します。
外来診察の際には、できるだけご家族等、患者さんの症状を詳しくご存知の方と一緒においでください。
➀任意入院------ご本人の同意による入院です。ただし、72時間に限り精神保健指定医の判断により退院を制限することがあります。
➁医療保護入院--患者さんご本人の同意がなくても、精神保健指定医が入院の必要性を認め、患者さんのご家族等のいずれかの方が入院に同意したときの入院です。
精神保健福祉法に基づく家族等とは、次のような方です。(優先順位はありません)
・配偶者
・父母(患者さんが未成年の場合:両親が望ましい)
・祖父母、子、孫、兄弟姉妹
・後見人又は保佐人、家庭裁判所が選任した扶養義務者
また、患者さんに上記の家族等がいない場合または家族等の全員が意思を表示することができない場合で、精神保健指定医が入院の必要性を認めたときは、患者さんの居住地の市区町村長の同意により医療後保入院となることがあります。
➂措置入院------自傷他害のおそれのある場合で、二人以上の精神保健指定医が入院を必要と認めた
とき、知事の決定により行われる入院です。
●当院は、精神療養病棟(1・2・3病棟)と精神病棟(5病棟)の計4病棟で構成されています。
□入院の際にご用意いただくもの(必ずお名前を記入してください)
□健康保険証 □印鑑 □緊急連絡先票 □入院保証書 □預かり金承諾書
□洗面道具 : 洗面器.歯ブラシ. 歯磨き粉. シャンプー. 石鹸. 石鹸入れなど
□洗濯用品(ご自分で洗濯される場合):洗剤.プラスチック製ハンガー.
□コップ(プラスチック製) □タオル.バスタオル.タオルケット
□サンダル(スリッパは使いません。※滑りにくく音が出にくい素材、ひものないもの)
□普段着・下着(上下それぞれ5組程度) □運動着 □パジャマ類
ベッド下に備え付けの衣装ケースが2つありますのでご利用ください。
衣類は季節に合ったものをご用意ください。
□シェーバー(充電式) ※電気コード式はご遠慮ください。□生理用品等
□現在服用中のお薬があればお持ちください。
※おむつを使用する患者さんにつきましては、おむつもご準備ください。おむつ等は、患者さん・ご家族等から依頼があった場合に限り、病棟内に備えてある物(別紙:保険外負担金一覧をご参照ください)を購入することもできます。詳しくは各病棟スタッフにお尋ねください。
◆持ち込み品は自己責任のもと管理をお願いいたします。紛失、破損、貸し借り等によるトラブルについては、病院では責任を負いかねます。病棟備え付けのロッカー(無料)をお使いください。
トラブル防止のため、所持品は必要最小限でお願いいたします。
★持ち込みをご遠慮いただくもの
精神病床であることから、精神保健福祉法のもと患者さんの権利に対して特別な配慮をしております。
安全を考え、事故防止のため、下記の持ち物を制限させていただいております。
また、禁止物・危険物の持ち込み防止のため、入棟時に病棟スタッフが荷物のチェックをさせていただきます。ご理解とご協力をお願いいたします。
※下記以外の物も、医師の判断で制限する場合があります。
★自傷他害のおそれのあるもの:刃物.針.爪切り.ガラス製品.鏡.陶器.ベルト.ひも類.
先のとがったもの(筆記用具.爪楊枝.ピアスなど)
★安全管理に支障をきたすもの:ライター.マッチ.使い捨てカイロ.市販薬など
★貴重品:多額の現金.預金通帳.印鑑.宝石.指輪.キャッシュカード.免許証など
★コンタクトレンズ.アルコール.香水.芳香剤.消臭剤.マニキュア.除光液など
★飲食物:アルコール類.寿司等の生もの.果物.飴.豆.ガム.こんにゃくゼリーなど
患者さん用の冷蔵庫はありません。また、看護室でのお預かりもできません。
★携帯電話.パソコン.タブレット.カメラ.ゲーム機
※ラジオ・ラジカセ.CDプレーヤーは乾電池使用のみ可です。(イヤホンをお使いください)
★ティッシュペーパー(水に溶けにくく排水管を詰まらせてしまいます)
★その他、法外雑誌や入院生活に必要のないもの(主治医との話し合いの上、お持ち帰りいただく場合があります)
※ハサミ.爪切り.針.ドライヤー.筆記用具は看護室から貸し出します。
食事・寝具は、病院でご用意いたします。
入院費用について
毎月末をもって入院費を計算します。翌月10日以降、事務所窓口でお支払いください(取扱いは年中しております)。請求書は発行いたしませんので、お支払い額は事務所へお問い合わせください。
なお、クレジットカードや電子マネーによるお支払いはできません。
領収書の再発行はできませんので、大切に保管してください。
退院時の清算
月の途中で退院されるときは、退院日に未払分と当月分を全額清算していただきます。
清算できない場合、退院日を変更していただく場合もございますのでご了承ください。
入院時にお預かりした保証金もお返ししますので、保証金領収書をお持ちください。
預かり金(お小遣い)について
1.お小遣いは原則として自己管理していただきます。盗難・紛失の責任を負いかねますので病棟備え付けのロッカー(無料)をお使いいただけます。2.病状等により自己管理が難しい場合には、事務所で管理させていただくこともできますのでご相談ください。入出金明細表は、事務所窓口ですぐに発行いたしますのでお申し付けください。
3.院内売店専用プリペイドカード【3000円分】を購入していただくと、売店(菓子類、日用雑貨類など)とジュースの自動販売機(専用コイン使用)が利用できます。
※現金所持は1,000円未満とさせていただきます。病棟内で現金を使用する販売機等はありません。
プリペイドカード・現金の紛失や盗難につきましては、当院では一切の責任は負いかねます。
その他の費用について
1.入院時に保証金(生活保護の方は5万円、それ以外の方は10万円)をお預かりいたします。
2.患者さんの病状や希望等により、入院費とは別に諸経費(別紙参照ください)を毎月末に徴収させていただきます。
3.故意・過失によって他人に損害(傷害、病院の備品の損壊等)を与えた場合には、損害賠償の措置をとらせていただくことがございます。
4. 差額ベッド、室料などの「差額料金」は一切いただいておりません。
入院生活について
通信・面会
通信(電話・手紙など)・面会は基本的に自由です。しかし、病状の悪化をまねいたり治療効果を妨げるなどの理由がある場合は、医師の指示で制限させていただく場合があります。
■各病棟にテレホンカード式公衆電話が設置されています。ご家族からの電話は看護室内の電話にかかるため、直接おつなぎできません。折り返し、患者さんから電話をしていただきますのでご承知おきください。
■手紙などは、院内に設置してあるポストに入れていただければ、ケースワーカーが回収し投函いたします。郵送されてきたものに異物が入っている可能性がある場合は、危険防止のため、主治医または看護師が立会いのもと、患者さんに開封していただくことがありますのでご了承ください。
面会時間は 午後1:45~4:30です。(年中)
○事務所窓口で面会票をお書きください。病棟スタッフが病棟内の面会コーナーにお連れいたします。
○面会時は、かばん・所持品などのお荷物を面会者専用のロッカー(受付でご案内いたします)にお預けくださいますようご協力お願いいたします。面会許可証と一緒にロッカーのカギをお渡ししますので、お帰りの際にご返却ください。
○金品・危険物等を患者さんにお渡しすることは、固くお断りします。お花類もご遠慮ください。○差し入れ品などがある場合は、不慮の事故を防止するため、内容を確認させていただくことがありますのでご了承ください。(冷蔵庫でお預かりすることはできません)
○職員の立ち会いを希望される場合はお申し出ください。
○患者さんの状態により、必要なものをお持ちいただいたり、お持ち帰りいただくことがございます。※医師の判断により、面会を制限する場合があります。
ご理解ご協力をお願いいたします。
精神科作業療法
作業療法士により「心と体のリハビリテーション」を行っています。病気や障がいにより「生活のしづらさ」を抱える方々に対し、スポーツ・音楽・創作活動・料理・園芸などの生活に関連した活動を行い、よりその人らしい生活を取り戻していただくための治療プログラムです。
外出・外泊
外出・外泊は治療上とても大切です。ご家族のご協力をお願いします。
病状等を考慮して、患者さんやご家族と相談のうえ、主治医が決定します。
食事
療養のための食事は、管理栄養士の管理のもとに、適時・適温で提供しています。
[配膳時間:朝食7時30分、昼食12時、夕食18時以降]
入浴
入浴日は、病棟ごとに週2回となっております。
洗濯
➀患者さんご自身でされるときは、各病棟内設置の洗濯機を無料でご利用いただけます。
➁ご家族が定期的に来院し交換してくださることができます。
➂洗濯業者に有料で委託することができます。
患者さんの状態やご家族の都合でお選びください。
ケースワーカーや病棟スタッフにご相談ください。
散髪
定期的に床屋さんが来ます。予約制ですので、看護スタッフに申し出てください。
他科受診
入院中は、他の病院やクリニック等への受診は原則的にお控えいただいておりますが、身体合併症等により医師が必要と判断した場合は、他科受診をしていただく場合があります。その際は、ご家族等に付き添いをお願いする場合がありますのでご承知おきください。
たばこ
当法人の敷地内すべて禁煙ですので、ご理解ご協力お願いいたします。
主治医との面接
病状経過や治療方針の説明、退院の相談・決定などは主治医を交えて話し合いをもちます。
希望される場合は、ケースワーカーや病棟看護師に申し出てください。
ご家族・保証人等、連絡先が変更になる場合は早めにお教えください。