校長室より

避難訓練での話(イマジン)

5月13日(金)の午前、本校では地震を想定しての避難訓練を実施しました。

青空の下、平穏なこの校庭に避難している全校児童に熊本県内で地震被害にあった小学校の事をどうしても想像させたかったのです。

 

ジョンレノンの有名な曲「イマジン」が頭に浮かびました。

「想像してみよう みんなで

 僕らは今日という日のために 生きていることを

 ・・・・・・」

 

子どもは自分のことしか関心がありません。

大人になるということは、人の痛みを想像できることです。

本校の子ども達は、4月14日に九州の熊本県で大きな地震があったことは、テレビや新聞等で知っています。

我孫子に住んでいる私達は経験したことがない点が2つあります。

先ず、地震の揺れです。

一番大きいとされる震度7が2回もあったこと。

次に、大きな地震の後、余震といってその後も地下の岩盤が割れ続け、ずれる小さな地震が1ヶ月間で1400回以上もあったこと。

毎日地震が続いている。舟に乗っているようなものです。

 

私は校庭に避難している子ども達に、校舎と体育館の方を向かせました。

熊本県では大地震が起きた後、学校はどうなったと思いますか。

熊本県の多くの学校では、「休校」といって学校が休みとなっていました。

想像してみましょう。

ここは、熊本県の小学校の校庭です。

校庭で遊べるでしょうか。
多くの避難している人の車が駐車していますね。

テントもいっぱい張っていますね。

体育館の中で遊べるでしょうか。
避難している人が大勢いますね。

教室で勉強できるでしょうか。・
体育館に入りきれない人は教室で生活していますね。

熊本県のある校長先生は、「学校で授業をしたいが、子ども達の安全が一番大事です。」

当分、授業をできる状態ではありません。と言っていました。

あるお母さんは、「道路も穴が開いていて親も心配で、学校には行かせたくない」と言っていました。

熊本の次に、いつどこで大地震がおきるのでしょうか。

今日の新聞にも載っていましたが、今の科学では不可能だそうです。

真剣に本気で備えることしかありません。