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アントレプレナーシップ教育
多摩市の小中学校は、持続可能な社会づくりを掲げ、ESD(持続発展教育)に力を入れています。
ESDのベースは、なんといっても環境教育です。
なぜならば、地球環境の悪化が起点となって「持続可能な社会づくり」が不可欠であるというストーリーが国連で重ねられてきたからです。
連光寺小学校では、そのESDの延長線上に、令和4~5年には生活科・総合的な学習の時間におけるSDGsの子供たちの捉え方について研究を深め、令和6年~はアントレプレナーシップ教育への昇華を研究しています。
アントレプレナーシップ教育とは、年度当初の保護者会でもお話しさせていただきましたが、これからの社会に生きていく子供たちが、どんな社会を創っていけばよいのかといったイメージや構想を持ち、その思いを熱くするとともに胸に刻んで成長していくことができる人材育成を指します。
読み書きそろばんがでるといった基礎教養のもとに、明日の世界を思い描く壮大な教育活動です。
今朝、早く登校した6年生の女の子と、こんな会話をしました。
「先生、暑くて暑くて、厳しいですね。」
「そうだよね、特に帰り道は遠いし上り坂だし一番暑い時間帯だし、毎日大変だよね・・・。」
「そのうち夏休み伸びるんじゃない?って思います」
「そうそう!先生もそう思っているところ」
「フランスでは休校になったみたいですね」
「ニュースでスペインやポルトガルも40℃以上あるって言ってたよね」
この会話、まさにアントレプレナーシップです。
尋常でない暑さ → 毎年それがひどくなっている → 登下校がきつい → そのうち登下校も危険という暑さになるのでは → 夏休みを伸ばさなければ生活が危険・・・
つまりは現状を捉え、近い未来を想像し、どう対処すればよいかを考え、予測する。
決断する立場、実行できる立場であれば、迷うことなく実施する。
そんな人間を育てていく教育。
最近ではコンプライアンスがよい例ですが、すべてが決して現状のままでよいわけではないのです。
よりよくしていこう、理想の社会に近づけよう、持続可能な社会を創ろう、そういうことです。
私見ですが、夏休みの延長という風潮になるのもそう遠くない将来の気がします。
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