日誌

終業式(あゆみの話)、被爆地派遣事業報告会、ヘルメットが命を救う

前期の終業式を迎えました。

学校内では大きな事件・事故もなく終えることができました。

保護者・地域の皆様の教育活動へのご理解・ご協力に改めて感謝申し上げます。

 

さて、朝は体育館で終業式を行いました。

全校児童が集まるのは夏休み前ぶりです。ようやく涼しくなってきましたね。

校長からは、小学5年生の時の「あゆみ」の話をしました。

 

【校長講話】

5年生の3学期、あゆみの音楽の成績に「C(もう少し)」がつきました。

「ムカッ」ともきましたが、怒っても何も変わらないので子供なりに理由を分析してみました。

歌は替え歌にしてふざけて歌っている。リコーダーや鍵盤ハーモニカは苦手だったので演奏するふり。授業中は教室に比べて開放感があるのでおしゃべりしがち・・・。そうか、そういうことか・・・。と自身に落とし込みました。

「ちくしょう」

ではどうすればよくなるのか、自分にできることは何か、それを悶々と考えました。

明けて6年1学期。

とにかく歌だけは大きな声(クラスで一番)で歌うように気合いを入れ、器楽はできないなりにできるところは確実に音を出すようにしました。

1学期の音楽の成績は、「A(よくできる)」になっていました。

嬉しかったのはもちろんですが、成績は、こういうように上げられるんだなと具体的に理解できた、今にして思えばとても良い経験でした。

世界陸上で女子800mに出場した久保凛選手は17歳。高校生です。すばらしいです。

6年生にとってみれば5年後です。

5年後に世界で戦う人たちと同じピッチに立っていることが想像できるでしょうか。

もちろんそこに立てるか立てないかの結果はありますが、そこを目指そうという一歩がなければ絶対に近づきません。

一歩を踏まなければ、永遠にたどり着けません。

そんな一歩を進むことのできる連光寺小の子供たちになってほしいなと思います。

前期最後の日を自分なりに振り返ってください。そして後期に新たな一歩を進んでいきましょう!

 

そして児童代表の言葉。今回は3,5年生です。

  

 

 

続いて、校歌斉唱。

一旦ここで終業式はおしまいです。

 

続いて第2部です。

この夏に、多摩市の被爆地派遣事業に応募して実際に広島に赴いた5年生児童の被爆地体験の報告をしてもらいました。

夏休み中に、多摩市の報告会も行いましたので、学校でもその成果を共有していければと思います。

08.24 多摩市子ども被爆地派遣成果報告会

被爆地を見た驚き、そこに残る爪痕など、素直な視点で、染み入るように語ってくれました。

子供たちもじっくりと聞き入っている報告でした。

ありがとう。ご苦労様でした。

 

 

今日が最終日となった教育実習生の挨拶。

 

最後は、生活指導の先生から自転車乗車の際のヘルメットの話です。

このヘルメット、卒業生の保護者の方からお借りしました。

卒業生の人が、自転車に乗っている時に突然ひっくり返り、複数箇所骨折の大けがをしてしまいました。

しかし、頭部はヘルメットをかぶり、あご紐も留め、しっかり固定してあったため怪我無く済みました。

ところがヘルメットの内側を見ると、緩衝材のスチロールに亀裂が入っていました。

こすれてちぎれたのではなく、しっかりと内側に固定されているのにもかかわらず、ひびが入っているのです。

これはとても大きな衝撃が一瞬で加わって、断層がずれるようにできた亀裂(ひび)です。

ヘルメットをかぶっていなかったらと思うと、背筋が寒くなります。

実物を子供たちにもプロジェクターで見せながら、ヘルメットの重要性を話しました。

 

 

このヘルメットは、校長室前にしばらく展示しておきます。

怖さをかみしめて、安全第一を意識してほしいと思います。

 

さて、明日から8日間の秋休みに入ります。

平日休みもあります。

ご家族で、団体で、有効に使っていただければと毎年思っています。

登校してくる子供たちと話していると、家族で沖縄に、ディズニーランドに、登山に、キャンプに、夏に行けなかった祖父母の家に、と様々な予定を聞きました。

暑くて外に出かけるのがおっくうになるほどの最近の夏。

夏の心残りをこの秋休みに!、という考え方もできると思います。

充実した秋休みをお過ごしくだされば幸いです。

 

前期の教育活動へのご理解・ご協力、ありがとうございました。