押小日誌

2025年6月の記事一覧

「きずな」の大切さ

総合的な学習の時間に「福祉」について学んでいる4年生。昨日、その4年生が、ガイドランナー講習会を行いました。ガイドランナーとは視覚に障害があるランナーの「目」となり、マラソンなどの競技を二人三脚で行う伴走者のことです。

今回お越しいただいたのは、北京パラリンピック日本代表選手で、2022年いちご一会とちぎ国体で2つの金メダルを獲得した加治佐博昭(かじさひろあき)さんと、加治佐さんのガイドランナーの豊島聡(とよしまさとし)さんです。

はじめに、加治佐さんの日常の生活の様子、目の不自由な人が生活するために必要な設備や道具などについて話を聞きました。また、どのような助けが必要なのかを丁寧にお話くださいました。そして、加治佐さんや豊島さんが行っている練習や競技の実際についても、お話をうかがいました。

ガイドランナーは、あくまでもランナーの「目」の役目であるので、競技中にリードしたり「がんばって」という声かけはしてはいけないそうです。「あと〇mで右に曲がります」「時間は〇分です」という目で見る情報のみ伝えてよいとのお話に、子どもたちも(私も)とてもおどろきでした。

 

 

休憩時間には、加治佐さんが用意してくださった、選手ユニフォームやメダルを見て、さわって、そして実際に着たり首にかけさせてもらったり。子どもたちは大喜びでした。(「日本代表」「メダリスト」がたくさん誕生しました(^^;))

 

 

 

その後、実際にガイドランナー体験をおこないました。

はじめに、加治佐さんと豊島さんが歩いたり走ったりする様子を見ました。豊島さんのガイドで加治佐さんがとてもスムーズに走っていることに児童はとても感心していました。

  

 

 

次は、ペアになり、一人はアイマスクをして視覚障害者の体験を、一人はガイドランナーの体験をします。はじめはガイド役の肩をたよりに歩きます。そしていよいよ「きずな」と呼ばれる伴走ロープ(今回ははちまきで代用)を二人でにぎり、スタートです。視覚障害者の目となる伴走者は、足下の状況や先の見通しまで細かく情報をはっきりと伝えることが大切ということを学びました。

(「右かな・・・」「あとちょっとで曲がる」ではなく、「右です」「あと1mで左90度に曲がります」とはっきり、具体的に伝えることが大切ですと教えていただきました。)

 

 

 

 

 

最後にお二人から「何か困っている人がいるかなと気付いたときは、声がかけられる・行動に移せるようになってほしい」というお話をいただきました。ロープはなくても、人と人とを結ぶきずなはとても大切であること、そして見えないことの不安や怖さを体験し、障害のある方の身になって考える大切さを学んだ機会になったと思います。

また、障害をカバーし、助け合うことで、加治佐さんと豊島さんのように自分の夢にチャレンジし続けることができる、という心の引き出しを作れたのではないかと思います。

加治佐さん、豊島さん、お忙しいところ本当にありがとうございました。

部活動報告

本校HPのメニュー欄に、『体育文化後援会(野球・バスケ・金管)』があります。野球部の活動報告を載せましたので、ぜひご覧ください。

「ここがすみか」(3年生・図工)

先週のこと、3年生がにこにこしながら昇降口を出て、校庭北のトトロの丘の方に行きました。3年生の子どもたちに聞いてみると、この時間は図工の「ここがすみか」という勉強で、今日は実際に外に出て、「すみか」を見つけるんです!と楽しそうに教えてくれました。

この単元では、子どもたちが自然素材を使って自分だけのすみかを作る活動を楽しみます。子どもたちは、前もって作った小さな小さな「すきまくん」(と子どもたちは呼んでいました)を持って校庭北側のトトロの丘周辺に向かいました。自然の中でお気に入りの「すみ」を見つけて「すきまくん」のすみかにして、どんなすみかにしようかな…と想像をふくらませながら、落ち葉や小枝、石などを使い、自由に作品を作っていました。想像力を豊かにし、自然への関心を深めることを目的とした楽しい学習です。

 

 

 

   

梅雨の合間のいい天気のもと、水と緑の中で気持ちよく楽しく活動していました。

なかよしタイム2

16日の昼休みに「なかよしタイム」を行いました。

「なかよしタイム」は「まつのみ班」(縦割り班)での自由遊びです。先月のなかよしタイムでは、遊ぶ計画を立てたので、今回からはいよいよみんなで遊びます。6年生を中心に遊び開始。「ドッジボール」「だるまさんが転んだ」「おにごっこ」「へびおに」などで遊びました。見ていると、高学年は自分より下の学年の子たちをリードします。下の学年の子たちは、お兄さんお姉さんの言うことを聞きながら一緒に遊びます。遊びではありますがリーダーシップやフォロワーシップを育てる意味で大切な班活動です。

 

 

 

 

 

 

ずっと様子を見ていたら、おにごっこをする班の6年生が、1年生が慣れていないことから場所を狭くして遊びやすくしたり、ドッジボールでは低学年にボールを渡したりするなど、気遣う場面も多く見られました。

チャイムが鳴って終了。6年生が集合をかけて、次の遊びをみんなに伝え、終わりのあいさつをしました。どの班も楽しく充実した時間を過ごしていたようです。次回は、ちょっと先になってしまいますが、夏休みのあと、9月末の予定です。

小学校初めてのプール(1年生・体育)

16日、暑い1日でした。この日、1年生が小学校に入学して初めてのプールに入りました。

シャワーを浴びてプールサイドで準備運動をして、小プールに。水をかけ合ったり、水の中を歩いたり、フラフープをくぐってみたり、いろいろな水遊び活動を楽しみました。

 

 

 

 

 

 

暑い日でしたので、子どもたちはとても気持ちよさそうに、楽しそうにしていました。見ている私も何だか楽しくなるひとときでした。

演劇鑑賞会「とんからり」

6月13日、演劇鑑賞会を行いました。

今回は「とんからり」(劇団風の子)という演目で、昔遊びやわらべ唄、民話などをベースにした演劇でした。さまざまな屋台、笛や太鼓などのにぎやかな演奏、こま回しやざる回しなどの大道芸など、ちょっとワクワク、ちょっとドキドキの内容でした。自分もまるで遊んでいるかのような不思議な感覚になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもたちは、目の前で繰り広げられるさまざまな出来事に目を丸くしたり笑ったり。終了後、劇団の方から「とてもいい子たちでした。」とお褒めの言葉もいただき、こちらもうれしくなりました。

テレビやパソコン・スマホ上ではない、本物の(生の)芸術に触れることはとても大切なことです。絵や演劇、音楽などの芸術にふれることは、子どもの成長にプラスになると聞いたことがあります。芸術に触れる機会・時間がどうしても減っている中、少しの時間でしたが、子どもたちにとって、この教室が有意義な時間となったらうれしく思います。

あらためて、劇団のみなさんに感謝申し上げます。ありがとうございました。

部活動報告

本校HPのメニュー欄に、『体育文化後援会(野球・バスケ・金管)』があります。野球部の活動報告を載せましたので、ぜひご覧ください。

祝プール開き(6年、3・4年体育)

今月初めのプール清掃後から水を入れはじめ、水もほどよく温まりました。先週から多くの子どもたちが楽しみにしている水泳・水遊びが始まりました。

梅雨入りして数日後、梅雨の合間の暑い日となったこの日(12日)の2時間目、6年生が今年度の「プール使い初め」をしました。利用開始に当たり、6年生の子どもたちの前で私から「プール開き」の宣言。みんなで拍手をして「プチ祝い」をしました。1年ぶりのプールで子どもたちは「うわー冷たーい!」と絶叫しながらも暑い中気持ちよさそうでした。

 

 

 

 

続いて3時間目は、3・4年生が合同体育でプールに入りました。3年生は初めての大プール。4年生の応援ももらいながらがんばって入りました。4年生も久しぶりのプールでしたので本当に楽しそうに活動していました。

 

 

 

 

夏休み前までの約1ヶ月、プールを使用します。保護者の皆様には、プールカードの確認や水着等の持ち物についてお手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。

※3・4年生は合同体育で実施しました。3・4年の担任と副担任の3名で3・4年の子どもたちを指導します。担任は、学年に関係なく声をかけたり指導したりします。これも「複数担任制」(いろいろな先生がいろいろな学年に関わる)に向けた取組の一つです。

今週の様子

今週は5年生が臨海自然教室に出かけました。それ以外の学年の今週の様子です。

1年生 生活「なつがやってきた」…「夏といえば?」子どもたちはいろいろイメージします。お友だちの発表を顔を見て聞く子が多いです。

※「校長先生にも聞いてみたら?」と子どもたち。ということで私も発表を。私の夏は「花火」でした。

 

 

2年生 音楽「かっこう」…歌い方をグループで考えて発表しました。いろいろな歌い方の工夫がでてきましたね。お話を聞く様子もよいですね。最後に工夫した歌い方で歌ってみました。強弱、歌い方、とても工夫が感じられました。

 

 

3年生 体育「プレルボール」…低めのネットを挟み、ボールをバウンドさせて打ち合い、得点を競うネット型ゲームです。ドイツで考案された運動だそうです。ボールがあちこちにバウンドしてしまいけっこう難しそうです。でもそれも含めて、とっても楽しそうにプレイしていました。

 

 

4年生 社会「ごみのゆくえ」…3・4年生が使う市の副読本が、今年度からリニューアルされデジタル版で配付されました。子どもたちはタブレット端末で見ています。グラフや写真を拡大してみられることもメリットです。

 

 

6年生 国語「聞いて、考えを深めよう」…学校に関わる大人の人にインタビューをして、聞いたことや考えたことを伝え合う学習です。聞きながら、相手の思いや願いなどを聞き出していけるとさらによいようですが大人でもなかなか難しいと思います。さすが6年生となると難易度も高いです。

 

 

 

6年生は、いろいろな先生方にアポを取って休み時間などにインタビューをしていました(最後の4枚は私にインタビューをしに来たときの子どもたちです)。どんなふうにまとめていくのかも楽しみですね。

ツバメのひなが。

先月、昇降口上(6年教室北側窓の上)にツバメの巣があることをお知らせしました。私も毎日、気にして見ていて、今月に入ってひなが顔を出していることに気付きました。そんな中、巣があることを教えてくれた1年生が先日、「校長先生、赤ちゃんが顔を出しているよ。」と教えてくれました。「そうだね、3羽いるみたいだね。」とお話しすると「4羽いると思うな。」とのこと。近くまで行って見てみたら4羽のひなが顔を出していました。子どもはよく見ています。子どもの目は本当に鋭い!

親鳥がえさを持ってくると「ちょうだい!」と大きく口を開けて待ち構えます。とても微笑ましいシーンです。そのうちのちょっと大きめの1羽はもう羽ばたいて今にも巣立ちそうな感じです。

本校の子どもたちと一緒に押上小に暮らすツバメたち。ひなが巣立つのももうすぐかもしれません。